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プロフィール2_目的が明確でない学びは迷走なのかな(2022/05/30)

色々知りたくなったので、学ぶことにしました。それがこの「明るい季節の森」に滞在する目的の一つです。

もちろんこれまでも、生きているからには日々全方向で学んでいました。けれども、それより少し自覚的な学びを考えています。
人の社会(世界)がどうなっていくのか。そこにはまだたくさん掘り起こされていない可能性がありそうだと知ったことから、これからの社会について好奇心が出てきたのです。
そして、何となく考えるだけではモノ足りなくなり、暮らしと読書と考察を積み重ねてみることにしたわけです。

「やっているフリ」ではという心の予防線


学びの先に何があるのかは、全く当てがありません。
そして、この学びが「やっているフリ」なのか、それとも自分が本当にやりたいことなのか、時々自分自身を振り返って眺めます。
というのは、自分で自分を踊らせているのではないのか、とか、全く意味のないことではないのか、とか、迷うからです。心に準備と予防線を張っておきたいのです。


「キャリアアップ」にはならない


一つだけ言えることとして。私は学生時代まではさておき、就職してからは研究機関とは全く無縁の社会人生活を送ってきました。なので好奇心に乗っかった「お、おもしろい」「なるほど!」を積み重ねて、その先に何があるかというときに、「キャリアアップ」とかに代表される具体的な利益にはつながらないだろうと考えています。


気持ちのいいベランダでマンガを読みたいだけ


気持ちのいいベランダでカン酎ハイを飲みながら楽しくマンガを読むとか(今日やりました)、そんな楽しみと同列に考えています。そしておそらくマンガを読むだけだと、時間を浪費しているだけの気がするので、その免罪符としてやっているのかもしれない。ここは、分からないですねえ。

のんびりだけ暮らしていると、返って辛いことがあるのは確かです。この辛さが、「何か『達成』しなきゃ」と駆り立てられていることからなのか、自分で自分の食べ物を作らない今の暮らしの「実感のなさ」に不安を感じているからなのか、これも分かりません。

また日々感じたことを、何かしら形にしたくなる衝動があるのも確かです。たとえば私が1日中農作業をして、1日の終わりに気持ちのいい疲れがあったとして、そこでただ幸せに眠れるかというと、ちょっと分かりません。作業する中から生まれた「これ、なんだろう」「なんだかモヤモヤする」が邪魔をして、不完全燃焼感が残る。そういう可能性もあります。


※しかしその、「形にしたくなる」ことすらも、知らないうちに何かの競争に参加させられているだけかもしれません。一方で生まれた以上、誰もが知らないうちにゲームに参加させられているとも言えます。ここを追っかけ出すと大変なので、今日はこの辺でおいておきます。

考えるヒント_内田樹先生とプラトンを引用した安冨歩先生

とりあえず、「私はどうして学ぼうとしているんだろう」と、時々考えるということです。そしてどうして考えるかといえば、分かりやすいメリットはなさそうだし、なんだか人生の使い方が迷走しているんじゃないの?と自分自身に疑出しをして安全ネットを張っておきたい、のだと思います。


さて、ここまで書いてちょっと思い出したのですが、内田樹さん著「最終講義 生き延びるための七講」に似たようなことが書いてあったような。。。ちょっと本を開いて探しました。ありました。


人間の知性が活発になるのは、「これを勉強したい」のだけれど、どうして勉強したいか「わからない」というときです。勉強する以外に、この「もどかしさ」を解消する手段がないから、勉強する。

「最終講義 生き延びるための七講」(内田樹)P189 ※太字はakimoによるもの

また、プラトンのメノンに出てくる「探求パラドックス」も想起したりします。
こちらは、プラトンそのものを読んだわけでなく、私が読んでいる本の中で時折引用されていて、そこから間接的に聞き齧ったような形です。
以下はwikiより引用です。

探求の対象が何であるかを知っていなければ探求はできない。<中略>しかし、それを知っているならば既に答えは出ているので探求の必要はない。

何はともあれ、自分が生きていることとつなげて学ぼうとしているので、こういった自問自答も含めて学びでもあります。なのでまたどこかで上記2つの引用については読み直したいなあ。今日はここまで。プロフィール

(日記代わりのプロフィール:2022年5月30日)

引用本・おすすめ本

↓こちらは内田樹さん本。引用箇所に限らず、色んなヒントになった本。だいぶ前に読んだので、これ以上の言及はまた後日に譲ります。

↓こちらはプラトンのメノンのパラドックスにまつわる引用本として、私が読んだ安冨さん本。安冨さんの記述も、哲学者のマイケル・ポラニーについて言及する中での、ポラニー著書からの引用です。とはいえ「知るということ」についての考察の中での引用なので、そういう意味では私にとってはとても直接的なヒントとなっているはずです。
「合理的な神秘主義」よりも「複雑さを生きる」(一月万冊出版)の方が直接的な記述は多いかなあ。とはいえ「合理的な神秘主義」も、とてもおすすめです。私が、「世界にはまだまだ未発掘の可能性がありそうだ、知りたい!」と思えたきっかけの一つです。

タイトル画像について

「みんなのフォトギャラリー」より。2021年に行われたアートフェスのようですね、やんばるというとデザイナー梅原真さんの「やんばるふんばる」のポスターを思い出します。アートフェス、久しぶりに行きたいなあ。日常も十分面白いのですけれどもね。

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