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【note談義】AIライティングは誰のためにあるのか

こんにちは、そらみです。

昨日の記事、結構攻めたタイトルで攻めた内容を投稿してみました。
ハッシュタグも普段とはちょっと違うビジネスアカウント用っぽいのにして、インプの出方を試してみました。

その結果、まだ24時間経っていませんが、

初速がなかなかに悪い!
スキはともかく、ビューの伸びがあんまり良くない!

炎上を語るとXもYouTubeも結構インプが伸びやすいのですが、この穏やかで表現の場であるnoteとの相性は悪いのかもしれません。

一方で、これまで訪問いただいていなかったnoterさんが来てくれていたり、フォローいただいたりということがありました。
だから、ちゃんとリーチしているセグメントはこれまでと違っているのかな~と思います。
(スキ・フォローいただいた方、ありがとうございます!)

キーワードは強いはずなので、今後の伸び方に注目です。

とまあ、初っ端からちょっとビジネス感(?)のあることを書いてしまいましたが、職業柄こういうアナリティクスをしてしまうし、大好きなので、今後もちょくちょく発信してしまうと思います。
(ただただ、今はnoteが面白くて、サービス自体への興味も強い)

しかし、あくまでこのnoteはわたしの頭の中のものを置いておくところなので、基本的には数字関係なく色んな事を書くつもりマンマンです。
対戦よろしくお願いします。


さて、今日は週の真ん中ということで休憩回です。
またまたポスト考察ではなくnote談義をさせてください。

最近たくさん色んな方のnote巡りをしていて感じることをテーマにさせてもらいます。


note談義:AIライティングは誰のためにあるのか

その文章は誰のためのものか

最近noteでも沢山見かけるようになったAIライティング。

AIの文章であることを売りにしているアカウントから、それっぽいアカウントをAIで運用しているアカウント、その活用方法はさまざまです。

個人的には前者のような、架空のインフルエンサーとしてすべてAIに任せているような、コンセプトカフェならぬコンセプトAInoter的な方々をよく訪問させてもらっています。
AIがエッセイを書いている、みたいな形なんですが、それがまあ面白いこと!
いないはずなのにそんな人がいるような、ある種エンタメですよね。

一方で、あくまで人間であることを主として、AIに文章をかかせているアカウント、そっちの方が割合的には大きいと思います。

ビジネスアカウントとかでよく見かけます。
ハウツー記事系とか、相性良いですからね。

ただ、AIに書かせているアカウントを見かけた時に思うのが

この文章ははたして誰のために書かれているのか

ということです。

わたしもChatGPT課金ユーザーなので、いろんな場面でAIを利用していんですが、AIに書かせる文章は基本的に何個違うものを書かせようとしても、同じような構造・クセが出てきます。
(文章スタイルを組むプロンプトや文章のテーマによっても変わるんですが)

そのクセたちがそのまま残ってると、どんなに体裁が整えられていたもしてもAI生成である事が分かってしまう。

そのクセが残ってるから質が悪いというわけではもちろんないんですけどね。

個人的には、そのクセに対してどのようにライター側が処理・添削・校閲をかけてブラッシュアップしていくか、そこに書き手の想いが詰めこまれると考えています。

AIに書かせた文章をそのまま世に出すのは、誰のためでもない、自分のためだけの文章と思えてしまう、そんな話をしたいなと思いました。

AI文章あるあるを言いたい

ということで、まずは個人的にAI文章を見るときのポイントを洗い出してみます。
AIに生成された文章に共通して見られる(と思っている)クセをここに書かせてください。
(あるある言いたい~♪だけで3分とか、ないです、安心してください)

  1. キラキラワードが使われがち

  2. 抽象的がち

  3. ライター視点の言及が無いがち

(こんな日本語絶対AIは書かないがち)

そして、これらのあるあるを1つずつ分かりやすく見ていくために、実際にわたし超簡単プロンプトでAI記事を作ってみました。

きっとフォロワーさんからすれば突然現れてなんのこっちゃですが、こちらも照らし合わせながら見てみてください。

1.キラキラワードが使われがち

私たちは今後、AIと人間が互いに補完し合いながら、コンテンツ制作の未来を切り拓いていく必要があるでしょう。AIライティングは単なるツールとしてではなく、人間の感性を引き出し、より豊かな表現を生み出す「パートナー」として進化し続けるのかもしれません。

【note談義:検証用】AIライティングは誰のために書かれたものなのか?」より

このように、なんというか、キラキラした文章をAIは書きがちです。
(語彙力をAIで補いたい)

仕事でAIを使ってても「未来」「豊かな」「創造力」「進化」「価値創出」みたいな言葉がよく出てくること。。

そういった、人間(特に日本人)からするとなんとなく胡散臭さを感じてしまうワードたちのことを、わたしはキラキラワードと呼んでいます。

新人さん教育とかでもよく言うのですが、このキラキラワード、日本人との相性はあまり良くないと感じています。

というのも、あまりにダイナミックな言葉は読み手の自分ゴト化を遠ざけてしまうからです。
もちろんめちゃくちゃ規模の大きいプレゼンとか、そういうのだったら話は別ですが、一般的な生活の中では無意識に避けているワードなのかなと。

だからこそ、こういうキラキラワードが沢山出てくると、そもそも抽象的すぎるだろ!とつっこみたくなる。
そして、AIか詐欺師が書いた文章だなと勝手に思っています。

2.抽象的がち

AIライティングのトレンドは日々進化しています。特に、自然言語処理技術の向上により、AIはより自然で人間らしい表現が可能になっています。また、感情分析やユーザーごとのインサイト提供ができるAIの進化により、文章のパーソナライズが進み、より読者に響くコンテンツを生み出す試みも行われています。

【note談義:検証用】AIライティングは誰のために書かれたものなのか?」より

書かれるワードや話が抽象的になりがちなのもAI文章あるあるです。

上記の場合だと、「文章のパーソナライズ」「読者に響くコンテンツ」この辺りでしょうか。

わたし目線、この文章がレビューで上がってきたら、その「パーソナライズされた読者に響くコンテンツ」について、その内容を5W1H入れて具体化しろと返すと思います。

確かに言いたいことは分かるし、どんなことをするのかもイメージはつくのですが、じゃあ果たして「文章をパーソナライズ」した「より読者に響くコンテンツ」って何なの?と読み手は思う。

というか、そこを深堀り・解説すべきがこのパラグラフであり、この記事自体の価値じゃないのかと。

ここの深堀りをしっかり行い、補完できなければ、AI文章だろうなとすぐに見当がつくわけです。

3.ライター視点の言及無いがち

AIライティングは、ライターやクリエイターにとっても重要な支援ツールです。AIは単に文章を作成するだけでなく、アイデアを提供したり、編集・校正を行ったりすることで、ライターの負担を軽減します。これにより、ライターはAIが生成した基礎文章をもとに、さらに深みのある表現を追求できるため、質の高いコンテンツ制作に集中することができます。

【note談義:検証用】AIライティングは誰のために書かれたものなのか?」より

ライター視点がない、これも当たり前ですが、AI文章あるあるです。

記事の一番のうまみでもある、「その人の話」が書かれません。
「その人」は実在していないからです。

AIには「経験談」がなかなか書けない、書けても浅い内容で終わることが多いため、ライター視点の言及がどの程度あるか、もAI文章を見抜くポイントです。

ちなみに、立場を踏まえてかけとプロンプトで吐かしてみたとしても、これくらいの抽象度に収まります。

ライターとしての私が感じるのは、こうした効率性重視の流れが、ビジネスにおける「言葉の価値」をどう変えているかです。ビジネスの現場では、しばしばスピードが優先されるため、言葉の一つひとつに込められるニュアンスや背景が軽視されがちです。AIが生成した文章は確かに有用ですが、人間が意識的に込める「共感」や「説得力」の欠如がどうしても気になります。

「ライターとしての立場から、同じ記事の中に自分の考えを踏まえて書いてみてください」とAIにリライトさせた文章

AIを使うことの目的を再考する

AIに書かせるのではなくAIを使って書く

AI文章あるあるをまとめてみましたが、逆を返すとこれらを補完すれば書き手が提供する「価値」がついた記事になる、と言えると思います。

キラキラワードを使わず、具体的に、そして自分の視点や経験談を入れる。
それさえできればちゃんとしたその人ならではの価値のある文章になると思います。

AI先生に書いてもらうのではなく、AI先生を使いながら書くという意識が、このライティング界隈では重要なのではないでしょうか。

そして一番考えるべきなのは、誰のためにAIを使うのか、です。

つまり、マーケターやライターの負担軽減のためだけにAIを使うのではなく、その軽減された分のリソースで、読者のために価値を創出すべきなのだと思います。

AIに書かせた検証用の記事でも、AI先生が自ら語ってくれました。
AIが考えるAIライティングの効用は以下のとおりです。

  • 対 企業やマーケティング担当者

    • 効率性と精度向上

  • 対 ライターやクリエイター

    • アイデア提供、編集・校正による負担軽減

    • 創造力をさらに高める補完的な存在

  • 対 読者

    • 「速さ」と「情報の正確性」の提供

AIライティングは単なるツールとしてではなく、人間の感性を引き出し、より豊かな表現を生み出す「パートナー」として進化し続けるのかもしれません。

【note談義:検証用】AIライティングは誰のために書かれたものなのか?」より

AI先生自身も自分はまだ読み手の感動を引き出せないと自己分析しているようです。
(おもしろい、めっちゃ謙虚)

シンギュラリティが起こるまでは、あくまで人間が社会の軸です。
AIはあくまでパートナーとして進化していくのだと、AIが締めくくっています。

生成AIコンテンツで搾取されない人間に

既に蔓延しているAIに書かせたもので金稼ぎする人たちですが、多分これからもっともっと多くなっていくと思います。

AI技術の進歩はとても喜ばしいし、なんなら私の仕事も全部やってもらいたいと思ってる側です。

だからこそ、今から備えておくべきなのは搾取されないことです。

noteにも特に多い、AIに書かせた有料記事。
もちろん書き手のブラッシュアップ技術によって価値のあるものになっていれば全く問題ないと思います。

ただ、その記事に自分の読むべき理由があるかを判断するのは自分自身です。
言ってしまえばAIの書く記事はその人からわざわざ買わなくとも、自分である程度プロンプトを仕込むことで同じ内容を手に入れられるのです。
(特にAI文章はそういう差別化みたいなのも苦手な部類)

ネットリテラシーのひとつとして、その辺の嗅覚を鍛えて、搾取されないように気を付けていかなければならないなと、noteを徘徊していて思いました。

書き終わってみて

付け加えたいこととか

AIライティングが業界やライターを脅かすのはまだ先だと思っています。

やっぱり人の手で書かれた文章は圧倒的に読みやすいですし、そもそも経験談や思考の深堀りって、まだまだ人間独自のものだと思います。
そしてそのような独自の要素が発信の価値であるべきです。

別にその独自の要素が価値であることは昔から変わらないと思うので、ライターさんが何かを変えなきゃいけないこともないです、多分。

人の書くもの、その人が発信すること、それが大切にされる世界であってほしいなと、書いていてつくづく思いました。

それとAIを使って文章を書くことには全然賛成です。
わたしも仕事では多用していますが、これまで試してきた結果、体感7~8割程度リライトしてるので、基本は全文を書かずに構成だけ作ってもらうことが多いです。

あとは、複雑な相関の説明とかを文章に表すときの短文作成や正式な文章の添削とか、そういうのにも使ってます。

誤解を恐れずに言うと、AI文章だとバレないように書けばそれで良いのかなって。
AI文章だとバレることが悪いのではなく、AI文章の欠点を補完できていないのが悪いことだという話です。

より良いものを届けるために、AIをパートナーとして活用していきたいですね。

おわりに

結局書きたいことを書いていると、休憩回とはいえ5,000字をオーバーしました。
全然休憩じゃないじゃん。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。
また次回も読んでいただけると嬉しいです。
コメントやスキ、フォローなどしてもらえると励みになります。
(いつもみなさん、ありがとうございます!)

ではまた!




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