【感想・あらすじ】めでたし、めでたし 大森兄弟
桃太郎というと、悪い鬼を倒して人々を救うスーパーヒーロー!
そんな昔話界での英雄をもとに描かれた作品。
本作でも、相変わらず最強で勇気の塊な姿で鬼に立ち向かう。
主人公は桃太郎ならぬ桃次郎。
もちろん、お供には犬・雉・猿がついている。
鬼を倒して、世界に平和が戻った!
そんな幸福モードのはずなのに、なんだか物語は不穏な方向に進んでいく…
突っ込みどこと満載で、おもしろおかしい物語。
そして、作中で桃次郎が行っていた謎の行動には衝撃の事実が隠されていた…
桃次郎の誕生秘話
これはちょっとショッキングな内容だった。
桃太郎は桃から生まれる。
桃次郎は寄り集まった〇〇から生まれる。
そして、生まれたばかりの姿は〇色をしていて…
あぁ、正直この場面は苦手だった🫠
「桃次郎」という名に隠された秘密
桃次郎と聞いて
「あ、ちょっとした配慮というか、そうだよね。」
「あえての桃次郎かな」
と考え特に疑問を感じることはなかった。
しかし、物語終盤でなんだかおかしな空気に。
「ん?ちょっとまてよ…」
「え?どゆこと?」
ふわっと桃次郎という名の秘密が書かれており
一瞬理解しきれずに何度か読み直した。
そして、理解した途端に「まじか!」と声が出た。
想像していなかった話の展開にすべてもってかれた。
桃次郎の異様な言動
作中で、桃次郎は無事、鬼退治をして奪われた宝たちを奪い返してくる。
その姿はヒーローそのもの。
町の人々はそれはもう、すごい喜びよう。
そして、自分たちが奪われた宝を返してもらうため、桃次郎の館前に並ぶのだが…
桃次郎は一向に宝を返す様子がない。
なんだかんだと言葉を並べ「ほんとにその人の宝なの?」などと返しきれない理由を並べ、結局返さずに自分のもとで保存している。
一体どういうことなのか。
そして、恐ろしいことに桃次郎は鬼の対象の生首を抱えていた…
インパクトがありすぎて最初は意味が分からなかった。
でも、この謎も物語の進行とともに明らかになっていく。
桃次郎の特殊能力がヤバい
桃太郎と言えば、力持ちの刀使い、というイメージだった。
そして、桃次郎と言えばなんといっても
額の第3の目!!
これがほんとにヤバい。
語彙力なくなる。
身体能力が高いのは言うまでもないのだけれど。
文章で読んでいた時の衝撃と言ったら…もう、すごかった(語彙力)
読んで損はない!
つまるところ、ほんとにおもしろい。
ちょっと「うわ」という描写はあるけれど
そんなの忘れるくらいの面白さ!
ぜひ、たくさんの人に読んでほしい😊