2022年12月の記事一覧
【短編小説】震えてる
叔母が死んだと連絡があってから、体の末端の感覚がない。
震える指で、どうにか落ち着こうとスマホを触る。
久しぶりに新幹線で地元に向かっているのが不思議だった。
喪服なのは自分だけで、土曜の昼前、ここだけ浮き上がっているような感覚になった。
叔母とは、昔から接点も多く、よく会話していた。
一方的な感情を向けられ、大嫌いになったのは5年前の事だった。
顔を覆っていないと、耐えられそうになか
叔母が死んだと連絡があってから、体の末端の感覚がない。
震える指で、どうにか落ち着こうとスマホを触る。
久しぶりに新幹線で地元に向かっているのが不思議だった。
喪服なのは自分だけで、土曜の昼前、ここだけ浮き上がっているような感覚になった。
叔母とは、昔から接点も多く、よく会話していた。
一方的な感情を向けられ、大嫌いになったのは5年前の事だった。
顔を覆っていないと、耐えられそうになか