中国ダンス公演「永和9年」から学ぶ、書道の名作『蘭亭序』と歴史
先日上海で、中国の古典舞踊をテーマにしたダンス公演『永和9年』を観劇しました。
周辺知識皆無、歴史についてあまり詳しくなく、ただただ舞台が好きだからという理由で観に行くことにしたのですが、予想以上に美しく感銘を受けました。
また、調べていくと日本への影響もかなりあり面白かったので、少しまとめてみました。
このnoteでは、少し難しいお話もあるかと思いますが、知っているようで知らない中国の歴史を少しお裾分けしますね!
舞台『永和9年』の概要
分かりやすくいうと、
中国らしい音楽に合わせて
モダンバレエのような振付に、中国的なカンフーみたいな動きの要素を入れ
着物の袖を大きく振って
「書」「自然の美しさ」「人生の儚さ」「時の移ろい」を表す。
こんな舞台でした。一気に身近になりましたね。
この「蘭亭序」という作品、お恥ずかしながら全く知らなかったのですが、中国書道史において「天下の第一行書」と称されるほどの名作であり、中国の書道の最高峰だそうです。
(もしかしたら高校の世界史でやっているかもしれない。)
せっかくなので、「蘭亭序」と日本への影響について調べてみました。
『蘭亭序』とは?
中国の書道の最高峰「蘭亭序」
日本最古の歌集「万葉集」ですら753年。300年頃なんて、日本では古墳時代。稲作がようやく全国に広まった頃らしいです。そんな時に、中国では優雅に集まって歌を詠んでいたんですから、中国の歴史の凄さを感じます。
流觴曲水
何千年経っても、人間やる事そんなに変わらないんですね。笑
影響と伝承
さて、「蘭亭序」の概要については以上です。
続いては、日本への影響です。実は日本の書道に平安時代から江戸時代、そして現在でも手本として使われているそうです!
『蘭亭序』が日本に与えた影響
手本としての重要性
ちなみに、現在でも書の教科書として、「蘭亭序」は学ばれているそうです。小学校から書道を習うのに、全然知りませんでした…。
(いや、もしかしたら書道の先生が教えてくださっていたかもしれませんが)
ここまで調べて、恥ずかしさを感じてきました。
文化への影響
話は少しそれますが、中国に住み始めて最初の頃に感じたのが、「あぁ、昔の日本は本当に中国の影響を受けていたんだな」ということです。
建物や使っているものが、色や形は微妙に違えど、なんか類似点を多く見つけるんですよね。
そういうものを見て「なつかしさ」は全く感じないのですが、中国の長い歴史の中で作り出されてきたものの偉大さと、その影響力について感じる機会がしばしばあります。
まとめ
舞台としての完成度が非常に高く、センスのいい演出で、大満足だったのですが、思わぬきっかけで中国の歴史について知れたのでとてもよい経験となりました。
「歴史を勉強しなきゃ」と思うとなかなか気合いが必要ですが、やはり好きな舞台を入口に学ぶととても面白いですね。