怒りは横に置いておこう
何年かぶりの猛烈な怒りにうち震えていた私だが、
ようやく落ち着いてきた。
思えば急性の抑うつ状態だったのかも?
(そんなものがあれば、の話だけど)
怒りを鎮めるのに効いたことをいくつか。
ひたすら寝る
…というか、それしかできなかった。
洗濯物も干したままのところから取り、お風呂もままならなかった。
ひたすら、本当にひたすら眠っていた。
寝ている間だけは怒りから解放された。
怒っているのも疲れるものだ。
「僕がいるよ」系の動画を見る
今まで「誰がこんなの見るんだ?」と思っていた、
『元気がない時のために』系の動画が意外と響いた。
キッチンで作業をしている男性が
「私」が帰宅したのに気づいてにっこり笑い、
ハグしてくれるフリをする動画。
動物のレスキュー動画
虐待されて骨と皮だけになり、皮膚病になったり大怪我をしている犬が
救助されて元気になる動画。
助ける人の穏やかな声と優しく撫でる手、
生きるのを諦めきっていた犬たちの目に
少しずつ光が戻る様子に元気づけられたのかもしれない。
週末北欧部Chikaさんの本
「北欧好きをこじらせて」フィンランドへ移住したChikaさんの本。
以前からX(旧Twitter)で拝読してファンだったが、
改めて読み返してChikaさんの柔らかい絵や文章に癒されて
フットワークの軽さに感嘆した。
そして人に対する視線がことごとく優しい。
私もいつかフィンランドの空気を吸ってみたいと
少し前向きにしてもらえた。
今なら一部だけどnoteで読めます!
人に頼る
子供がいるのに寝てばっかりでは困る。
でも動けなくて何にもできないんだから仕方ない。
子供の世話と最低限の家事だけはしていたけれど
買い物と料理だけは無理だった。
そこで、ばあば(私の母)の出番である。
「すぐやる課」を自認している、行動力のかたまりのばあばは
あっという間に色々手配してくれた。
子供のケアも万全で完璧。
年長者のありがたいアドバイスもいただいて、
怒りの相手に向けて半身抜いた刀をようやく鞘に収めることができた。
(片手はまだ鍔にかかったままだけど!)
夫も毎日早朝から遅くまで仕事をしているにもかかわらず
文句も言わずお弁当を買ってきてくれたり、
私の話を聞いてくれた。
シウマイ弁当
私の大好物。
横浜から出たことのない私は
もうDNAに組み込まれているかの如く
シウマイ弁当に目がない。
シウマイ弁当さえあれば良い。
なんなら私が死んだらシウマイ弁当を供えてほしいぐらいだ。
シウマイ弁当による回復力は計り知れない。
お気に入りの食べ物は元気の素になった。
でもさ…値段が昔より高騰しすぎよ…。
日日薬
怒りを忘れようとすると忘れられない。
かえって怒りに気が向き、自ら火に薪をくべるようなものである。
怒りはそこにあるものとしていったん横へ置く。
そして粛々と時間を過ごし、
炎が小さくなっていくのをひたすら待つ。
日にち薬は私の好きな言葉だ。
まだ完全に怒りの火が消えたわけではないが、
ずいぶん小さくなって今は消える寸前のマッチの火ぐらいになった。
日常も戻ってきた。
怒っている間に春がきていた。
穏やかに暮らしたい。
今はただそれだけである。