【飲食業界】2月7日ニュース~ユニクロ年収最大4割上げ・くら寿司レーン監視・木曽路忘年会不調
年収最大4割上げ「ユニクロショック」どうなる春季交渉
【解説】
ファーストリテイリング柳井氏の人事・採用に関するインタビューです。従業員の年収を上げて、優秀な人材を採用する、教育するという方針は成長する企業にとっては必要不可欠です。大企業社長の採用方針が覗える、経営者必読記事です。
飲食業界は現場の店長が年功序列のようにマネージャー、SVとして出世することが多く見られます。しかし、管理する店舗数・従業員数が2倍になったとしても給料が2倍になることはまずありません。収入・スキルの将来性が原因で退職する優秀な従業員が多いのは、業界としての損失です。
飲食業界でもファーストリテイリングのような企業の台頭が待たれます。
くら寿司、AIで回転レーン監視へ 迷惑行為防止
【解説】
先日の「はま寿司」「スシロー」での、お客による迷惑行為が続いていることに対応した対策です。レーン上部のカメラで不審な行動を検知する仕組みを導入します。
実際カメラでどこまで不審な行動を検知できるのか気になるところではありますが、お客に監視されているという意識を生み、迷惑行為の抑止にはつながることが考えられます。
【所感】
回転寿司業界で6年以上携わってきた私の経験からお話させていただきます。回転寿司は飲食業界でも類を見ないほどの機械化を進めてきました。しかし、最近は機械化による省人化だけが目立つようになってきたように感じます。入店の際にも、お会計の際にも従業員と目を合わせることは1度か2度しかありません。
そういったお客様との接点の少なさが、迷惑行為などに対する罪悪感を減らしてしまっているのではないかと思います。
本来、機械化の目的は「人間にしか創造できない価値」を高めることにあったはずです。『接客』『手間のかかった調理』は「人間にしか創造できない価値」です。
更なる機械化を推し進める回転寿司業界は、再度本来の目的に立ち返って、方針を練り直してほしいと思います。
木曽路の23年3月期、9億円の最終赤字に転落 忘年会不調
【解説】
木曽路は2021年3月期から営業利益赤字が続いており、昨年は補助金で経常利益は黒字にはなっておりました。しかし、23年3月期は22年末の新型コロナの再拡大、物価高の影響による客数の減少で営業利益・経常利益ともに赤字になる見通しです。
192店舗あるチェーン店が回復にこれほど時間がかかってしまっています。
23年3月期第2四半期では売上原価が32.7%、販管費67.2%となっており、どれだけ規模があっても利益の出ない状況だ。物価高・賃金の上昇は今後も続くと予想されるため、改めて原価・人件費を見直さなければ売り上げ回復だけでは利益が出ない可能性がある。
本日も飲食業界に関係するニュースを3つご紹介しました。
今後もほぼ毎日更新していきますので、是非マガジンのフォローをよろしくお願いします。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?