見出し画像

【飲食業界】2月14日ニュース~すかいらーく海外展開・ミニストップ、ウーバー1,000店舗・栃木で食中毒~


すかいらーく、海外店倍増

ファミレス大手のすかいらーくホールディングス(HD)は2027年にも海外店舗数を現在の2倍以上の170店舗程度とする。国内外の約3050店のうち、海外では台湾を中心に約70店舗を展開している。27年までに米国と東南アジア、台湾で計約100店を出す。日本食などの需要が高まる海外市場の開拓に力を入れ、収益拡大につなげる。

https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20230214&ng=DGKKZO68430880T10C23A2TEB000

【解説】

日本の外食市場は、未だコロナ禍前の市場規模まで回復しきれていません。コロナ禍前であっても市場は飽和状態であるという見方が強く、人口の多い都市では出店場所の取り合いとなっています。
更に原材料の高騰エネルギーコストの高騰・人件費の上昇が利益を減らし始めています。そんな中、大手外食チェーンが海外市場に目を向けるのは当然の流れですね。「日本食」は海外でも人気が高く、大手チェーン店は中国を中心とする東アジアから出店を計画しています。
外食市場に関するデータは矢野経済研究所のデータを参考にしています。


ミニストップ、ウーバー対応店舗を1000店に拡大

ミニストップは13日、ウーバーイーツ・ジャパン(東京・港)の宅配サービス「ウーバーイーツ」の対応店舗が1000店舗に達したと発表した。達成に合わせて26日までウーバーと共同で割引キャンペーンを実施する。新型コロナウイルス禍で増えた宅配需要への対応を進める。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC134090T10C23A2000000/

【解説】

23年2月期第3四半期の決算短信によると、ミニストップは全国1,910店舗で、その内半数以上がウーバーイーツに加盟していることになります。ミニストップはコロナ禍前から営業利益が赤字続きになっており、安定した経営とは言い難い状況です。今回のデリバリーへの拡大も、セブンイレブンは2017年から自社でサービスを開始しており、25年には2万店舗規模で30分以内の宅配を計画しています。スピード感・規模共に出遅れているのは否めません。
飲食店でもウーバーイーツを始めている店舗が増えてきましたが、未だに加盟していない店舗・加盟しても注文を取りに行くつもりのない店舗がまだまだ多くあります。少しでも人手に余裕がある場合はデリバリーの運用がおすすめです。
宣伝にはなりますが、弊社は月商440万円越えのゴーストレストランを経営しております。デリバリーに興味がある方は、弊社でコンサルティングを行っておりますので、是非ご連絡ください。

小売り・外食「値上げ足りぬ」 しぼむ増益、賃上げも迫る

小売り・外食の2022年9〜11月期決算が出そろった。前年同期と比べて純利益で増益となった企業は3割にとどまった。原材料高が収束していないなか、売れ行きに影響が出ることを懸念してコスト上昇分を全て価格に転嫁できない企業もある。ここにきて賃上げの波も迫ってきた。各社は利益が伸ばせる体質に変えようと事業を見直している。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC2018X0Q3A120C2000000/

【解説】

このマガジンでも度々外食チェーンの決算を紹介しておりますが、どこも原価高・人件費高に苦しんでいますね。サイゼリヤが顧客離れを懸念して、値上げを行なわない方針を決めました。知名度・規模のあるサイゼリヤが値上げをしないことは、飲食業界の値上げの流れを止めてしまわないか気になります。
これほど大きなチェーン店が値上げは顧客離れにつながると考えているように、個人・中小の飲食店も値上げに対する抵抗感は強いです。しかし、現在のコスト高で値上げの流れを作らないことには飲食業界の「低賃金」「長時間労働」といったマイナスの側面は更にひどくなることでしょう。
価格を上げずに、商品の量・質を下げるサイレント値上げを行なっているお店も多くなっていますね。サイレント値下げはお客様を騙す・ごまかす手法です。量・質を下げて現状の価格を維持するよりも、しっかり値段を上げて付加価値をあげる方針の方がリピート率は高くなります。業界全体として、無理をする飲食店が増えるより、値上げが広がることを期待しています。

栃木 日光 飲食店の弁当で食中毒 営業禁止処分に

栃木県日光市の飲食店が調理した弁当を食べた24人が、下痢やおう吐などの症状を訴え、ノロウイルスが検出されたことから、栃木県は食中毒と断定し、12日、この店を営業禁止の処分としました。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/20230212/1090014375.html

【解説】

先週も都内でノロウイルスが発生していました。飲食店で食中毒は致命的です。生ものを扱うお店は特に注意が必要です。
人の排泄物から感染が広がりますので、トイレの清掃・手洗いはルールを決めて徹底しましょう。下記に以前記事に載せた内容を書いておきます。

飲食店経営において、食中毒は致命的です。冬の食中毒で特に注意が必要なのがノロウイルスです。ノロウイルスはカキなどの二枚貝がよく挙げられていますが、原因の8割は調理者からの2次感染であると言われています。
ノロウイルスにはアルコールや逆性石鹸は効果ありません。調理器具・トイレなどは次亜塩素ナトリウムで消毒しましょう。
ノロウイルス対策で何をすればよいのか分からないお店は下記を徹底してください。
〇充分な手洗いの実施
〇次亜塩素酸ナトリウムによる消毒
〇嘔吐・下痢の症状時には出勤を控える
〇過熱が充分でない生牡蛎は控える
次亜塩素ナトリウムの作り方はこちらを参照ください。

【2月14日飲食業界ニュースまとめ】


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?