見出し画像

【飲食業界】2月10日ニュース~外食11社「懇話会」設立・日本KFC45%減益・スシロー1割引き~

こんばんは。今日は朝からとても寒かったですね。
飲食店にとって寒さと悪天候は天敵です。私のお店もデリバリーの配達員が見つからずにキャンセルが5件以上出ました。
明日から土日です。今日の分も売れるように、気合い入れていきましょう!

外食11社、共同調達探る「懇話会」設立 原材料高で

ラーメン店「日高屋」を展開するハイデイ日高やファミレスチェーン「ロイヤルホスト」を手掛けるロイヤルホールディングス(HD)など外食11社は9日、企業間の連携強化を目的とした「外食懇話会」を発足した。原材料高や急速に変わる消費環境に関する情報交換を通じて、共同調達などの可能性を探りたい考えだ。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC0986I0Z00C23A2000000/

【解説】

飲食店の共同調達面白いですね。飲食店は規模の経済で利益を獲得します。コスト面では協力して、売上面で競合できればどちらも利益を得つつ経営できます。小さな規模の飲食店でも、こういった協力体制を作れれば、取引先への価格交渉のハードルも下がるかもしれません。
ほかにも例はないか調べてみたところ昨年10月から、木曽路・世界の山ちゃんをはじめとする中部地区でもテイクアウト資材などを共同調達を始めたようです。


日本KFCの純利益45%減 4〜12月、小麦粉や油が高騰

日本KFCホールディングスが9日発表した2022年4〜12月期の連結決算は純利益が前年同期比45%減の20億円だった。小麦粉や食用油などの高騰が響いた。売上高に対する販売費・一般管理費の割合は2ポイント上昇した。水道光熱費、人件費の上昇やセルフレジ設置など店舗投資がかさんだ。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC097T10Z00C23A2000000/

【解説】

本当に、油が高いですよね。仕入れ担当がいない小さな飲食店は別の業者を探すのも一苦労です。KFCほどのチェーン店で原価率が2%以上悪化しましたが、油を扱う個人店はもっと影響が大きそうです。
KDFの決算は純利益の減少よりも営業利益の減少が気になりますね。売上高は微増だったのにも関わず、営業利益は前期が7.8%から今期は3.9%まで減少した原因は原価率の悪化と人件費の高騰が影響しているようです。
KFCは2022年の6月と7月に値上げを行なっていますが、今回の決算を見るとコスト高を価格転嫁できていないように感じます。更なる値上げが予想されます。

スシロー」、13〜17日に全商品1割引き  動画騒動受け

FOOD&LIFE COMPANIES子会社のあきんどスシロー(大阪府吹田市)は10日、運営する回転寿司「スシロー」で13〜17日に店内飲食と持ち帰りの全商品を1割値引きするキャンペーンを実施すると発表した。店内での迷惑行為を撮影した動画がSNS(交流サイト)上に投稿される問題が生じた後、スシローを応援する声が上がっていた。新居耕平社長はホームページ上で「(SNS上での声援を受けて)私たちの今できる精一杯のカタチとして(値引きを)急遽実施する」とコメントした。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF10COL0Q3A210C2000000/

【解説・所感】

今回の迷惑行為の騒動として、スシローは初期の対応が素晴らしいと私は思っています。迷惑行為が発覚した翌日には、会社としてすぐに対象店舗を発見し、警察への被害届を提出して『民事・刑事両面から厳正に対処する』と発表しました。
この事件が回転寿司業界の今後を左右するということを、業界最大手としての自覚があったように思えます。
私は新型コロナが始まったころには、はま寿司で働いておりました。テイクアウト需要に目を付け、とにかく早く作成し・受け渡しをするオペレーションを考案しました。私の店舗の売上増をみて、全店がテイクアウトでの売上を伸ばすオペレーションを取り入れ始めました。しかし、スシローはそれよりもずっと前に、テイクアウト用のショーケースや店員と接触しないレジの導入を全店に導入し始めていました。
ボトムアップ経営とトップダウン経営の違いを思い知らされ、結果的に会社としての売上はスシローが勝ち組となり、一強時代へと入りました。
今回の騒動でのスシローの対応は、トップの判断が素早く・全店が受け入れられる土壌がしっかりしていることを改めて再確認させられました。
必ず、回転寿司業界の王者として復活してくると期待しています。



【飲食業界ニュースまとめ】



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?