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1つのことに人生を捧げるリスク

”勉強一筋”とか”仕事人間”とか、この世の中には何か一つに人生をかけている人が少なくないらしい。先に挙げたような例だけでなく自分の推しであったり誰かのために時間を捧げたりする人も含めれば、かなり多くの人が何かしらを生活の中心に置いていることがわかる。

私はそのような生き方をしたことがない。それは打ち込めるものが見つからなかったからではない。何かに特化するということは、それに人生(の一部)をかけることだと思っている。大袈裟だと思われるかもしれないが現実は厳しい。幼い頃から塾に通って勉強に人生を捧げてきたからと言って希望の大学に入れるわけではない、入れたからと言って幸せに生きられるとは限らない。しかし遊びや趣味を捨てて勉強に全振りしてきた人にとって、勉強面における失敗はともすれば人生の失敗のように思えてくることがあるようだ。

いつかの記事で書いた気がするが、私は極度に失敗を恐れる人間だ。だから常に逃げ道を作ることを意識している。一つのことに特化するのではなく、複数のコミュニティに属することが自分を守ることになっている。いろいろなことをやると全部が中途半端になって結局何も残らないという言説を目にするたびに思うのは、一つに絞ってがむしゃらに取り組んでも結果が出ず挫折して立ち直れなくなる方が人生全体を見通したときに損失が大きいように思う。

そんなの甘えだと言う人もいるだろう。でもこれだけは知っておいてほしい。結局、私たちはひとりで生きていかなければならない。誰かの助けを待つのではなく、自分で自分を助けなければならない。そのために私は何かを生活の中心に置くことはしない。


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