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連載童話「タンポポの詩」その7「嵐の中の二人・その1」投げ銭方式ですので無料で読むことが出来ます。
連載童話「タンポポの詩」その7
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「なぜ」
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なぜ
そんなに
周りばかり気にするの
周りばかり気にしていても
息が詰まるだけさ
さあ
顔を上げてごらんよ
きっと
なにかが見つかるはずさ・・・
タンポポの詩とは
貧しい歌うたいの少年と、小さなパン屋の少女の物語・・・。
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ある国の王様は、愛する人を失い悲しみに暮れていました。
その国の広場には大きな噴水があって、その前で行き交う人々に、たて琴を弾いて歌を披露する事で、その日の糧を得ている貧しいひとりの少年がいました。
そして、その噴水広場の前には、小さなパン屋があって、そこには母親を手伝う可愛らしい少女もいました。
その少年と少女は、ある日を境にお互いを意識するようになっていきました・・・。
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それからもうひとり、噴水の下には、美しい声で歌う少年をそっと見守るタンポポがいたのでした。
そしてタンポポは、貧しい歌うたいの少年を見ているうちに、何とか幸せにしてあげたいと考えるようになっていたのです・・・。
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その7「嵐の中の二人・その1」
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ある日の事です。
遠くの山のふもとに見えていた入道雲が。
まるで命を持った生き物のように動き出し空を厚くおおうと。
冷たい風が吹くとともに、ポツリ、ポツリと雨のしずくが落ちてきました。
大粒の雨は、少年の髪をすぐにぬらし始めました。
雨は、だんだんと強くなり少年の体を烈しく打ちはじめました。
広場を行き交う人々は、足早に雨をさけて広場から散っていきました。
遠くから雷の音も聞こえてきます。
噴水広場の前にあるパン屋の少女も、心配そうに少年を見つめています。
しかし、いったいどうしたことか、少年は、空を見上げたままその場所を動こうとはしません。
いいえ、それどころか、少年は、空に向かって歌っていたのです。
少年は、ずぶ濡れになりながら一生懸命に歌をうたい続けていました・・・。
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その時、少年の周りが一瞬光で包まれて明るくなりました。
そして、そのあとさっきよりも近くで雷が鳴り響きました。
その音に、店の軒先で少年を見つめている少女は小さな悲鳴を上げました。
どうして少年は、この嵐の中で空を見つめて歌をうたい続けているのでしょうか・・・。
その時、少女は、ある事に気づきハッとました。
「そう言えば・・・」
その事に気づくと、少女は店の中に駆け込みました。
そして・・・。
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連載童話「タンポポの詩」その8へつづく・・・。
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2022.4.29 4.30加筆 5.1加筆
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