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高齢の家族が自宅で亡くなった場合どうなるのか。自宅での看取りを覚悟するだけでは不十分だった話し。(体験談)
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最後の時を、どこで迎えるのか
少し前の日本では、自宅で最期を迎える人が8割だったそうです。
しかし近年では、病院で最後を迎える人が8割で、自宅で最期を迎える人は1割程度だそうです。
外国と比べてみると、病院で最期を迎えるのはアメリカで4割、デンマークでは3割ほどだそうです。
しかし調査によると、日本でも住み慣れた自宅で最期を迎えたいと言う人が5割にのぼるそうです。
では、日本ではどうして病院で最後を迎える人が多いのでしょうか。
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それは、高齢になると、体の自由もきかなくなります。
すると、家族に負担や迷惑をかけるとして、自宅で最期を迎える事を遠慮してしまう日本人が多いからだそうです。
他者に迷惑をかける事を嫌う、日本人独特な考えと言えるかもしれませんね。
自宅での看取り
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私は、母親を自宅で看取りましたが。
確かに、体の自由が利かなくなった高齢の家族を看取るのは、精神的にも体力的にも大変なことだと思います。
私の母親は、89歳の誕生日をあと数日で迎える日に亡くなりましたが。
亡くなる数カ月前後からは、トイレも自力では出来なくなりほとんど寝たきりとなりました。
その前後からは、夜に成ると変な事を言い始めたりと、意識の混濁もあるようになりました。
それでも、食事の時にはなんとか体を起こす事が出来ていましたが。
やがて私の介助なしには体も全く起こせなくなりました。
そして食事の量も少なくなり、最後には口の中に流し込むようにしての流動食に成りました。
最後の日は、私が目を離していた30分間のあいだに、特に声を上げたり苦しむようなこともなく本当に眠るように静かに亡くなっていたのでした。
かかりつけ医がいない場合での自宅での最後
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実は、私の母親は、医者にかかるのも介護を頼むのも拒んでいました。
しかし、かかりつけ医がいれば。
自宅で亡くなった場合でも、かかりつけ医に死亡診断書を作成してもらえるのですが。
かかりつけ医がなく、自宅で死亡した場合は警察に連絡する事に成っています。
それは、家族はずっと一緒に暮らしているのですから、老衰での自然死であることは分かりますが。
しかし第三者には、それが分かりません。
ですから、あらゆる可能性を考えなければ成らない事に成ります。
例えば、自殺であるのか、他殺であるのか、事故死であるのか、病死であるのかなどです。
私は、かかりつけ医がいない場合での自宅死では、どうすればよいのかを調べていたので。
母親が亡くなった事を呼吸や瞳孔の収縮などで確認した私は、直ぐに警察へ連絡したのでした。
ところが・・・。
警察から言われた意外な事
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母親が亡くなった事を警察へ連絡した私は、警察から意外な事を言われたのでした。
それは、「では、救急へ連絡して下さい」と言われたのでした。
それを聴いて私は、「いえ、母親はもう亡くなっているのですが」
と言ったと思いますが。
それでも、同じ返答だったのでした。
それで私は、言われるままに救急へ連絡したのですが。
そこでまた、自宅での看取りをおこなった自分としては意外な事態に直面する事になったのでした。
救急への連絡で迫られた選択
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警察への連絡後、救急へ連絡した私は、警察から言われたと事と母親の状況を説明しました。
すると、そこでも自宅での母親の看取りを済ませたと思っていた私にとっては。
意外な、選択を迫られる事になったのです。
電話に出た、隊員の方は私に対して「直ぐに心肺蘇生をしてください」と言うのです。
私が、いえ母親はもう亡くなっていますと説明しても。
「お母さんが亡くなっても良いのですか?
たとえ胸の骨が折れたとしても良いから、早く心肺蘇生をしてください」
と言うのです。
私が、ためらっていると、
「お母さんが亡くなっても良いのですか?」
と間髪入れずに問われると。
それは亡くなるよりは生きていて欲しい気持ちですから、
「いいえ、生きていて欲しいです」
と答えます。
このやり取りが、考える間を与えられることなく進むと、
どうしたらよいのか分からなくなってしまうのです・・・。
自宅での看取りの心構えだけでは不十分だった
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後になって分かったのですが、これは延命治療を望むかどうかなのだと思うのです。
しかし私と母親のように、老衰による自然死での自宅看取りをやり遂げた者にとっては。
亡くなっている者に対しての、処置としては違和感があったのです。
しかし、そのことを知らなかったり、分からない第三者にとっては。
人命を一番に考える措置は、もっとも大事なことで必要なことだと思います。
ただ、私のように初めての経験であると、こちらの説明不足や認識不足や心構えの不足によって戸惑ってしまう事もあったのは確かです。
ですので、自宅での看取りや、かかりつけ医がいないような場合は。
その後の、救急隊員とのやり取りや、警察の検視など費用は掛かりませんが。
検視における、医師の深夜出張での診断書の作成などは高額であることも知りました。
そのような事を考えると、出来るなら、かかりつけ医や、介護保険を利用しての介護を頼んでいる方が自宅での看取りはスムーズなのではないかと思いました。
しかし、それでも最後は自宅では対処が出来なかったり。
苦しんでいるのを見るのは忍びなかったりした時には、どうしても病院へとなってしまうのだと思います。
そのような事を考えると、事前に本人はどうしたいのかとの確認を取って、家族は、最後は自宅での看取りの心構えと。
これ以上の延命措置は必要なく自宅での最後の看取りを、との心構えも必要なのだと思ったのでした。
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2022.6.29 6.30加筆 7.1加筆 7.9加筆 7.4加筆 7.6加筆 7.10加筆
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