ピピのつばさ・1ページ絵本「山グワ採りの日」
ピピのつばさ
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どこか
遠い 遠い 世界の
広い 広い 海の上に
小さな かわいい 島がありました。
その島には
心やさしい 果物の妖精たちが
住んでいたのです・・・。
ピピのつばさ・1ページ絵本「山グワ採りの日」
「山グワ採りの日」
今日は、山グワ採りの日です。
今ごろの季節になると、フルーツ島の、お山にあるクワの実が熟してオイシイ季節になるのです。
ピピとリスのチキチキは、麦わら帽子と、クワの実を入れるカゴを持ってクワの実を採りにでかけました。
ふたりは、小さな丘をいくつか越えて、お山のクワの木がある場所までやってきました。
ピピが、
「うわー!クワの実が、たくさんなっているよー」と言うと。
リスのチキチキが、
「ボクは、高い所のクワの実をとるから。ピピは、下の方のクワの実をとってね」と言いました。
クワの実は、ちょうど食べごろに熟していました。
ピピは、クワの実を、ひとつつまむと食べてみました。
すると、甘くて少しだけすっぱいクワの実の味が口の中いっぱいに広がりました。
それを見ていたチキチキも、クワの実を、ひとつつまむと口の中へほうり込みました。
「モグモグモグ、うーん甘くて美味しいねー」と言いました。
ふたりが、夢中になって美味しいクワの実を採っていると。
とつぜんチキチキが、
「ヒィーーーー」と大きな声を上げました。
ピピが、おどろいて
「チキチキ、どうしたの?」ときくと。
チキチキは、
「ピピ、助けてー。ケケケ、ケムシがいたよー」と言いました。
チキチキは、ケムシが苦手だったのです。
ふたりは、お昼になると近くの丘にのぼって、お弁当を食べました。
そして、お腹がいっぱいになると、ふたりは、木陰に並んで横になると、お昼寝をしました・・・。
それから午後になると、ふたりのカゴは、採ったクワの実でいっぱいになりました。
ピピとチキチキのふたりは、リンゴさんが
「あまり遅く成らないように、早く帰っておいで」と言っていた通りに
家路につく事にしました。
ピピは、チキチキの顔をみて
「チキチキ、今日は楽しかったね」と言いました。
チキチキも、ピピの顔をみて。
「うん、楽しかったね。またこようねピピ」と言いました。
朝こえてきた丘を帰るふたりを、夕焼けが優しく包み込んでいました。
(画像内の文章と、書かれた文章では多少の違いがあります)
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使用画像 イラストAC 22366203 1-B-TOI440
2022.5.20 5.21加筆 7.22加筆
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