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常識にとらわれない思考法を学べる【20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学 集中講義(ティナ・シーリグ著)】
こんにちは、そのまんま夫婦 妻のひよこです。
私達は夫婦で脱サラし、自分たちで事業をしています。
そのため、ビジネス案はいつも夫婦ふたりでアイデアを出し合って考えているのですが、なかなかいいアイデアが思いつかない。
思いついても、ありきたりなアイデアばかり。
今回はそんな固くなった脳みそを柔らかくしてくれるような本を読んだので、感想や学びをここに書いておこうと思います。
今回紹介するのは、「20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学 集中講義」(ティナ・シーリグ著)という本です。
スタンフォード大学の経営工学で教鞭をとり、全米の起業家育成コースのなかでもトップクラスの評価を得ている著者が、「20歳になった時に知っておきたかったこと」をまとめた本になります。
さまざまな起業家のエピソード、演習の実例から、柔軟な考え方、自分の枠を超えるためのヒントを得ることができたので、早速要点を紹介していきます。
自分の枠を超えるために心に留めておくべき事実
・チャンスは無限にある。いつでもどこでも周りを見渡せば解決すべき問題がある
・問題の大きさに関係なく、いまある資源を使って、それを解決する独創的な方法は常に存在する
・とにかくやってみること。気軽に小さく始めればかかるコストは小さくすむ
ビジネスアイデアを考える時って、身近なところをすっ飛ばして大きなことを考えてしまいがちです。
「これはビジネスにならない」と勝手に自分で決めつけて、可能性を自分で狭めていることに気づきました。
いつでも周りにチャンスがあり、その問題を解決するヒントがあるということ。
「とにかくやってみることが、道をひらく近道」だということに気付かされました。
既存サービスから斬新なアイデアを生む思考法
1.既存サービスの特徴を洗い出す
2.特徴を逆にする
3.①残したいもの変えたいものを選び、②をかけあわせる
「20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学 集中講義」では、実例をもとにこのアイデア発想法が解説されています。
現在は物やサービスが溢れており、まったく新しいアイデアなんてものはなかなか思いつきません。
すでにあるものから、新たな視点でアイデアを発想することで、比較的簡単に目新しいアイデアを考えることができます。
すぐれたアイデアの例
・例え得られる成果が最低でもプラスとなるアイデア
・大胆に効率化できるアイデア
・一度に二つ以上の望みを叶えるアイデア
「20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学 集中講義」では、実例をもとにこれらのすぐれたアイデアが紹介されています。
常識にとらわれない自由な発想をすることで、これらのアイデアが生まれることがわかります。
常識をこえるアイデアを発想するには?
すべきことをあれこれ挙げていくよりも、絶対にしてはいけないことを知っておく。あとは自分次第
どこか目的を目指そうとした時、通過すべき場所が決まっていてはみんな同じようなルートをたどってしまうでしょう。
同じようにルールが多くなると、思考も一辺倒になってしまいがちです。
そのため、「すべきこと」よりも少なくなる「絶対にしてはいけないことだけを知っておくべき」です。
失敗は避けられない
成功の鍵は全ての弾をかわすことではなく、いかに素早く立ち直るか
トライする限り、失敗は避けられません。
そもそも失敗は悪いことでも、恐れることでもありません。
失敗を受け入れることで、成功へのヒントを得られ、次にいかすことができます。
失敗をいかし、成功への足がかりとするためには、どの部分がうまくいき、どの部分に改良が必要かを見極めることが大切です。
そのために「成功のレジュメだけでなく、失敗のレジュメをつくっている」と著者は書いています。
「20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学 集中講義」では、「プロジェクトが失敗した場合にも他のアイデアに転用することで、素晴らしいアイデアとなった」ポストイットの実例を紹介しています。
自分で自分の常識にとらわれている
「20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学 集中講義」を読んで、ほかの誰でもない自分が、自分の可能性をせばめていたことを痛感しました。
日本の教育では、みんなと同じように過ごし、学び、異質な存在にならないことが推薦される風潮があります。
でも、もっと小さいころはそんなことなんて考えずに、ただ自分のやりたいことを限界をまで楽しんでいたはずです。
そうしたい気持ちは今も心の奥底にあって、鍵をかけている。
ティナ・シーリグ氏が言うように、私も世界一周の旅にでるまでは、常識にしばられ、誰かから”自由に発想していい許可”がおりるのを待っていた気がします。
人間は、自分の中にある常識が根強いほど、それ以外のことが想像できなくなります。
無意識に自分で自分を、枠にはめてしまいます。
自分で決めたこの壁は、社会から強制されるルールよりもずっと固く、やぶることが難しいと感じるものです。
私も、はじめて夫に「世界一周旅行一緒に行くか?」と問われた時、断りました。
一回も海外に行ったことがない自分には、無理だと思ったし、日本に残って仕事を続けキャリアを守った方が、後々良いと考えたからです。
その選択が、常識的に考えてリスクがないと思いました。
でも結局リスクをとり、夫について行くことになった結果、今2人で脱サラして自分たちで自由に仕事ができています。
常識的に考えて避けたリスクが、実際には大したリスクではなかったことは多いです。
見方ややり方を変えていいのだと自分を許しさえすれば、問題を解決することは意外に簡単だし、人生が驚くほど面白くなります。
問題にぶつかったらチャンスだと思え
判断に迷ったときには、将来そのときのことをどう話したいのかを考えればいい
これはわかりやすい判断方法です。
選択肢が多いこと、迷うことは恐れることではありません。
それは成長へのチャンス、むしろ歓迎すべきことです。
大事なのは「その問題にしっかり向き合い、自分なりの解決策を考え出すこと」。
そうすればどんな問題にだって、後悔しない答えを見つけることができます。
▼今回書評した本はこちら
>> 20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義 ティナ・シーリグ (著), Tina Seelig (原著), 高遠 裕子 (翻訳)