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音楽はなぜ心地よいのか
ふと思ったことがある。
音楽を聞いていると、なぜ心地よいのか。
好きな音楽のジャンルは人それぞれ。ロックが好きな人、ポップな感じが好きな人、クラシック音楽が好きな人。
それぞれ自分の感性があって、それに合わせて自分の好きな音楽を聞いている。
しかし、いつ音楽が生まれたのか。そこに明確な答えはない。
私はドラムを演奏する(趣味レベル)ので、気がつくと自然にリズムを刻んでいることがしばしばある。
それほど音楽というのは身近にあって、奏でやすい。
例えばこれが絵や写真だったらどうだろう。
絵を描くのにも描くものと描かれるものの二者が必要だ。
しかし音楽はそれとは違って、やろうと思えば指をテーブルにコツコツコツ…と打っていくだけで、リズム(音楽)が刻めるのだ。
音楽は当然だが、耳が聞こえないと、楽しむことが出来ない。
聴覚と密接な関係があるのだ。
その昔、人類は耳で何を聞いていたのだろう。
獣が人間を襲おうと、グルル…と喉を唸らしている音か。
雷がゴロゴロと鳴って、安全な場所に隠れなければいけない時か。
まず聴覚は、自分の身を危険から守るために発達したと考えるのが、最も妥当かと考える。
その時、自分にとって都合がよいもの。
例えば水のせせらぎ(近くに水を補給できる場所がある)
風がそよそよとなびく音(適度な風は涼しさを届けてくれる)
都合がよい音は心地よく、都合が悪いものには気色悪く感じる感性が、人類には付いて行ったのだろう。
人間にとって都合のよい音を、心地よく感じるようになっていった
人間を活かすために発達した聴覚。そして感覚レベルで音を聞き分けられるようになっていった。心地よい音楽の原点はここにある。
あとは、人と人との「一体感」。これを感じられることが、音楽の特徴ではないだろうか。
いわゆる「グルーヴ感」というやつで、他人と一緒に音楽を奏でる、歌を歌う、それは他との同一を示す。
人間は1人では生きていけない。協力しあうことが必要不可欠だ。
何か1つの物事に対して、協力して作り上げる。この、一体感を感じることができるというのも、音楽の特徴だろう。
なぜ音楽は心地よいのかという疑問についてまとめると、
・そもそも人類を活かしてくれる音を心地よい音として認識するようになった→そういった音、音楽を好むようになった
・音楽は一緒に演奏したりと、複数人が協力しあうことができる→1つのことを成し遂げるという意味で、他人との一体感を感じられ、それが安心や心地よさに繋がる
ということかと思う。
突出した聴覚の感覚が、人間の「楽しい」という感情にまで達し、楽しいからやってしまうという好循環をも生み出している、極めて稀有な事象だと思う。
それでは今日はここまで。