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GDCの話:休憩スペースやゲーム展示エリア【2010年代のUnityイベントマネージャー回顧録 vol.13】

前回に続きGDCの話です。

ゲーム業界の開発職の方ならCEDECやGCC、GTMFなどゲーム業界のBtoBカンファレンスイベントに参加した経験のある方も多いのではないでしょうか。展示エリアはミドルウェア企業の出展ブースが軒を連ねて自社製品の売り込みやPRを行っている……というのがよくある光景です。

GDCの大型ブースエリアは東京ゲームショウさながら
当時(2019)のUnityブース。モノクロの造作に北欧ライクなシンプルで落ち着いた什器で統一

GDCの展示エリアも当然ながらビジネス系出展ブースが多いのですが、そうではないブースや面白コンテンツ、ちょっとしたスペースもたくさんありました。

今回はその中から休憩エリア&インディーゲーム展示エリアについて記録を残しておこうと思います。

休憩エリア&インディーゲーム展示エリア

こちらは休憩エリアの1つなんですが、外の光が差し込む開放的な一角にグリーンのパンチカーペット、木製ベンチが設えてあるオシャレな空間になっています。蛍光灯と会議机にパイプ椅子といった、日本でよくあるスタイルとはずいぶん印象が違いますよねー。

こちらはゲームの展示スペースなんですが、グリーンのカーペットにビーズクッションが配置されていて、足を休めてゲームをプレイすることができます。大規模イベントで足を休められるのはありがたい……。

こうした展示は概ねインディーゲームです。日本のBitsummitに近い雰囲気ですね。開発者とコミュニケーションする機会もありそう。

有料のフードコーナーではドーナツやホットドッグ等を買うことができました。

で、この経験を活かして同じ年のUnite Tokyoで展開したUnity製のインディーゲーム展示スペースがこちら……。

Made With Unity Room
グリーンのパンチカーペットにビーズクッション
思い切り影響受けてますね……
丸パクリと言っても過言ではない……!

ご覧の通り、すっごく影響を受けました。でも良い空間になったからいいよナ!

グリーンのパンチカーペットは持ち込みでしたが、ビーズクッションはYogiboさんに相談したら協賛扱いで無償貸与していただけました。元々クリエイターに向けた販促を展開したかったそうで、反響も良く、会場に来られた担当の方もホクホク顔でwin winな出展になりました。

展示スペースにはパネル+ゲームの説明

実はこの少し後に僕も1個買いましたw 同僚や知り合いで買ったっぽい方も何名かいたので、非常にいい形になったと思います。

開発者の他、ボランティアスタッフの方がゲームの説明をしてくれます
バルーンの装飾はORTO ICHIHARAさんからの提供&設置

また、Yogiboは別の部屋でも有効活用しました。別記事でも紹介したVIPラウンジです。

イベントの登壇者、VIPチケット購入者のみ入ることができる部屋
VIPの方は待機列に並ぶことなく、Yogiboに寝っ転がって講演のライブ配信を視聴可能

こちらもお客さんの受けが良かったです。VIPラウンジ自体のアイデアは別の観点から出ましたが、このゆるーい雰囲気はGDCに大きく影響を受けてますね。

日本のイベントだと予算の都合でどうしても蛍光灯+会議机+パイプ椅子みたいな組み合わせになりがちなのですが、こういう開催の仕方もあるというのは面白い学びでした。自腹で視察しに行った甲斐があったネ!

(記事協力:谷川 敬章)

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