染谷 白雨/apres la pluie

染谷 白雨/apres la pluie

最近の記事

お店を造ろう・繕う・創ろう

こんにちは。白雨製作所/apres la pluieの染谷です。 今日は、僕が今まで作ってきたお店や、先輩たちが始めたお店などを思い出しながら、お店を作るにはというようなことを、少しぶらついてみます。 コンセプト 「コンセプトシートを作って~」などでよく使われるコンセプトという言葉。その中ではだいたい、競合店との差別化や、新規性などが問われたりします。 差別化はだいたい、「XOXO産の小麦粉で」や「海外帰りのパティシエが」といったようなところ。素材系差別化と、属人的差別化が

    • 素材探訪:お砂糖

      お砂糖と一口に言っても様々。でもどれが何かわからない。 15歳で調理に携わり始めたころは、きっと僕もなにがなんだかだった。 ここでは砂糖の製造方法というより、料理や製菓との関わりをまとめてみたい。 1 グラニュー糖 最も身近である白い砂糖。精製されてあり、非常にストレートな甘みがある。ストレートといっても、甘味料のようにキレが尖すぎるわけでもなく、とてもちょうどいい。間違いなく製菓で最も使用する砂糖。 白雨/apres la pluieでも、ジェラートや焼き菓子の甘味は基

      • 素材探訪:牛乳

        ジェラートの50%は牛乳です。牛乳の良し悪しで、出来上がるジェラートの風味は本当に変わってきます。 基本のレシピ:ミルクアイス 牛乳 17000 生クリーム 3000 砂糖 5000 トレハロース 2000 増粘多糖類 150 メモ ・使用する牛乳は「種類別:牛乳」とある原材料が生乳だけのもの。低脂肪乳や加工乳は基本的に使用しない。 ・牛乳の成分は季節により変動する。乳牛さんも暑いとよく水を飲むため、どうしても夏季の牛乳の風味は薄い。そのため、白雨/apres la

        • 素材探訪:ピスタチオ

          今や誰もが好きな高級ナッツの代名詞になった感もあるピスタチオ。 基本の配合レシピ:ピスタチオジェラート ミルクベース 3000 ピスタチオペースト 200 メモ ・ペーストはできるだけ他の素材(例えばアーモンドペーストや植物油脂)の入っていないものを選ぶ。手に入りやすい材としては大和貿易さんが輸入しているマルッロ・ピスタチオペーストが有名です。*着色料入っているのと、入っていないものがあります。他にはルート貿易さんが輸入しているアグリモンタナのピスタチオペーストなども

          白雨/apres la pluieの基本のジェラート

          基本のミルクアイス基本の材料 ・牛乳 ・生クリーム ・グラニュー糖 ・脱脂粉乳 ・トレハロース +ブレンドする素材やフルーツに合わせて、乳由来成分の安定剤でバランスをとっていきます。 作り方 1 パステライザーと呼ばれる牛乳の加熱殺菌と混合、冷却をする機材に牛乳などの液体を入れていきます。 2 グラニュー糖などの粉体は、粉末混合してダマにならないようにして、45℃まで温められた牛乳の中に。 3 冷却して3℃で12時間以上保存します。 4 寝かしたミルクベースを取り出し、

          白雨/apres la pluieの基本のジェラート

          基本のサブレ

          はじめに この基本のサブレはバターシュガークッキーはもちろん、タルト生地などにも使用できる。とてもバランスの取れた配合。 基本のサブレのレシピレシピ 中力粉  1200 *用途によりバイオレット等薄力粉でも。  粉糖 600 バター 800 牛乳 90 基本のサブレ 作り方 1 冷たいバターを薄切りにし、コンロで熱を加えながらポマード状にする。このときあまり空気を含ませないようにヘラで作業を行う。 2 粉糖を加え、ヘラで練っていく。 3 牛乳を2度に分けて加え、乳化

          カヌレ、その配合と焼成温度

          はじめにこんにちは。白雨菓子店の染谷です。四国香川県の街で、菓子店をやっています。 白雨菓子店は工房の名前で、通販と委託製造がメインになってきています。 対面販売は、apres la pluieというお店で、ジェラートと焼き菓子をご提供しています。 今日のコラムは「カヌレ」。実際に白雨菓子店とapres la pluieで販売しているレシピを皆さまに。 カヌレのレシピレシピ 中力粉 1500 *ラフランセズトラディショナル 上白糖 3000 牛乳  6000 生クリー

          カヌレ、その配合と焼成温度