私のメンター 優劣のかなたに
私の心のメンターのうちの一人に、「大村はま先生」という方がいます。
この方の著書を読んで、「こんな教師を目指していきたい!」と強い想いをいただきました。
大村氏は、中学校の国語教師として52年間現場教師の職にあり続けた方です。
2005年に亡くなってしまわれましたが、大村氏の教えは、指針となって、メンターとなって、多くの方の中にあると思っています。
私も、圧倒されながら、少しでも近づきたいと思っております。
読む度に身が引き締まり、心掛けていきたいと、使命感をより強くさせてもらえるパワー本です。
特に、以下の3冊はオススメで、ドッグイヤーだらけです🐕
ハウツー本ではありませんが、大村氏は、教育者としてどうあるべきか、教師は専門家として、個々の優劣に応じて、児童生徒に世の中を生き抜く力をつけなければならないと厳しく述べられています。
私は、気に入った本は実物で保管して何度も読みたい性分なので、リビングの壁一面を造り付けの本棚にしました。
心の琴線に触れた箇所は、ドッグイヤーしておきます。
(noteのデザインを見た時、心惹かれました。noteの存在を知らず、わからないまま、このデザインなら、きっと素敵なものに違いない!!と感じて調べて始め、今に至ります…。)
不思議なもので、読む度にドッグイヤーの箇所が増えたり、変わったりしていくのです。
その変化によって、自分の価値観や内面の変化を可視化できるところも好きです。
もし私が復帰して、学年主任となったり、初任者の方、教育実習生を受け持ったりしたら、伝えたいことがちりばめられています。
わが子も先生になりたいなぁ…と話しているので、もし変わらなければ、渡してあげたいと思っています。(無理に読め!とは言いません。気が向いた時に開いて、心に留めてくれるとよいなぁ…。)
大村氏の教えの中で、一番好きなことが詰まっている、 「優劣のかなたに」 という詩を最後に紹介させていただきます。
優劣のかなたに
大村はま
優か劣か
そんなことが話題になる、
そんなすきまのない
つきつめた姿。
持てるものを
持たせられたものを
出し切り
生かし切っている、
そんな姿こそ。
優か劣か、
自分はいわゆるできる子なのか
できない子なのか、
そんなことを
教師も子どもも
しばし忘れて、
学びひたり
教えひたっている、
そんな世界を
見つめてきた。
学びひたり
教えひたる、
それは 優劣のかなた。
ほんとうに 持っているもの
授かっているものを出し切って、
打ち込んで学ぶ。
優劣を論じあい
気にし合う世界ではない、
優劣を忘れて
ひたすらな心で ひたすらに励む。
今は できるできないを
気にしすぎて、
持っているものが
出し切れていないのではないか。
授かっているものが
生かし切れていないのではないか。
成績をつけなければ、
合格者をきめなければ、
それはそうだとしても、
それだけの世界。
教師も子どもも
優劣のなかで
あえいでいる。
学びひたり
教えひたろう
優劣のかなたで。
教育実習中、この詩に出会い、涙がでました。
担任時代はいつも学級経営をする際の指針としていました。
あの頃から20年近く経ちましたが、この詩が私の最大のメンターとなっています。
自分の考えをアウトプットして、誰かに見ていただけるって、幸せです! 拙いながらも、今の自分にできる記事を書き続けられるよう、精進します!!!