主体的で対話的で深い学びのやり方が書いてある『真正の深い学びへの誘い』
ブックカバーチャレンジ3日目。
今回はやっと先生たちにも役に立つ本。
『真正への深い学びへの誘い』だ。
学習指導要領が変わった。
しかし、この学習指導要領が変わる前から主体的で、対話的で、深い学びは「あったらいいな」だったのだ。
もちろんそれが理想の教育だと思う人もいた。
ただ、教えるだけでは効果が非常に薄い。それは誰も感じていたが、うまく言葉にできなかった。
それを文科省がうまく言葉にしてくれた。
しかし、多くの先生たちは教えることに慣れてきてしまったため、主体的とはそもそも何なのか?
対話的とはどうやって行うのか?
深い、そして『学び』とはそもそも何なのか?というのが分かっていない…というか考えたことすらない方も多いだろう。
そんな何かが分かっていなければ授業で駆使するなどまったくもってできるはずがないのだ。
そんな主体的で対話的で深い学びとは何か?実際の現場ではどのように進めていけば良いのかが書いてあるのがこの『真正の深い学びへの誘い』だ。
最近、先生たちが本を書くのは多くなってきた。
しかし、その多くは実践事例などを書いてあるだけだったりする。
もちろん、それは無駄ではなく、多くの方の参考になるだろう。
しかし、それを実行しようと思う人はいない。
「うちの学校じゃ無理だよ…」、そんな声が聞こえてくるのだ。
環境のせい、人のせい。
そうしているうちは主体的で対話的で深い学びが教えられる先生にはなれない。
ところがこの本は実践事例というよりはエビデンスだ。
さらにマニュアル的な側面も持ち合わせていて、そもそも学びは何なのか?どのようにすれば効果的なのか?どうすれば主体的で対話的で深い学びが実践できるのか?というのがまったく分からないという初心者の目線で書いてあり、どこから始め、どこを目指すのかまで書いてある。
振り返り指導。
授業づくり。
クラスづくり。
子供との接し方。
これがまとまっている真正の深い学びへの誘い。
この本を読むだけで、多くの先生たちの主体的で対話的で深い学びは少しずつ開花することだろう。
環境によっては「うちの学校じゃあね…」「あの校長じゃあね…」のような声も挙がると思う。
その過去の授業体系を壊すのは、動き出そうとしている先生たちだ。
そして、それは苦しいけど間違いなく正解の道。
なぜなら、誰も答えが分からないからだ。
もがき続け、成長を続けている人こそがより正しい道へ誘われることだろう。
そんなことを教えてくれる真正の深い学びへの誘い。
先生は絶対に読んで欲しい名著である。
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