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Gardening Journal #1


noteを始めた時、同時に進行して行きたいと思ったことのひとつが
風景づくりの記録です。

#1では 
これまで進めてきた、お庭づくりの話をします。

お庭好きの方と繋がれたら嬉しいです。



ガーデニング歴


お庭づくりをされてる友人達は大抵、ご実家にも広めの庭があって
幼いころから家族の影響で植物に触れて育ったという方が多い。

しかし、わたしの実家にはお庭がありませんでした。

祖母が、自宅周りのコンクリートで囲まれた四角い僅かな植え込みに、
大きなヤツデの葉を育てていた事と、
プランターでお仏壇用にいくつかキク科の花を育てていたかな
という記憶ぐらいで、
母に至っては、たまにどこかで鉢植えを貰っても花が終われば何もせず、
そのまま枯らしてカリカリの焦茶色になった鉢を捨てる、を繰り返すという何とも無残な光景を横目に育ちました。

目覚めたのは今から15年程前の、30代前半。
一人暮らしのマンションのベランダで 
小さなプランターに花を植えたことから始まりました。

当時、アロマテラピーの資格を取得した直後で
花よりはハーブを育てるのがメインだったと思います。

乾燥させた花弁で手作り洗顔石けんを作って
愉しんでいました。

ハーブの石けんは現在も時々つくります。

それでも、小さなベランダで育てられるものには限界があったと思います。

その後何度か引っ越しをして、一軒家に住む機会が数回ありました。
庭がある家もあった。

とはいえ賃貸なので、
後の事を考えると自由奔放に地植えをするわけにも行かず。
(結構していた気もするけど)


わたしが想像する ’風景づくり’ は、
まだまだ夢を見ているようで、とても遠かったのです。


現在の家での庭づくり

今から8年前になります。
地元である福井に家を建てる流れになりました。

購入を決めた土地には、庭も作れそうでした。


がらんとした土の、何もない場所に
一から庭を作る。

ひとつずつ、
最初から、
作りたい風景を自分たちで。

わくわくする瞬間でした。

7年目の庭。


我が家の庭は、幅が狭く細長い庭です。

なので大きな樹木は難しく、
樹木は専ら中低木がメインです。

与えられた場所で、どんな風に作るか。
それを考えるのもまた愉しい。

7年かけて少しづつ、見渡してそれなりに茂って来たかなと
言える形になって来ました。


好きな庭と方向性


整然としすぎているよりも
ナチュラルなガーデンが好きです。

薔薇も育てていますが、割に自然のまま伸ばしっぱなしにしていたり。
草や葉の音が美しく耳に届くような、風景を作ることが理想です。

煙雨にも映える 緑が視界にやさしく
風が吹いても 耳を愉しませてくれるような

遠景としても馴染む ごく自然に近い庭を目指しています。



10年後?


庭は10年。
なんてよく言います。

天候・日当たり・土壌の湿り具合・風通し・土壌の質

様々な条件によって、その場所が最善かどうかの判断はとても難しく
思うように育たなくて溶けて行った植物は数知れず…。

フジバカマの花。

植えなおしたり、剪定を変えたり、
試行錯誤を繰り返して10年かかって
ようやく自分の思う庭のカタチが見えてくる。

自由奔放な植物たちは
どんな風に育つか
ほんとうによく分からない。

「思うように育てる」というのがゴールなのかと言うと
違う気がするけれども
それでも思うような姿に育ったらやはり心躍る。

この曖昧な光と影との饗宴を
10年で創造できるのかと言ったら、無理だろうと思う。


光と影と曖昧さに美しさを感じる


けれど 
朽ちては
萌えたつ
日本の四季とともにまずは10年、
同じ土地で焦れながら「庭」と向き合ってみようと思うのです。



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