
中野ブロードウェイっていう昭和とサブカルが凝縮された場所
浅草に続き、着物の帯を買いたくて中野へ。
どうやらブロードウェイの地下にリサイクルショップがあるらしい。(しかも、かなり安いのだとか。探せば掘り出し物もあるようだ)
噂によると、だいぶ雑多に管理されているようだが、宝探しの感覚で行ってみよう。
もちろん写真も撮る。
今回は、カメラではなくスマホアプリのDazzカメラを使うことにした。

中野サンモールを真っ直ぐいくと、サブカルの聖地ともいわれている中野ブロードウェイが現れる。
しばらく前までは、入店すぐのところに銀河鉄道999のメーテル(多分等身大)フィギュアがいたが、今日はいなかった。
そして、このブロードウェイには罠がある。
これだ。

ボーッとしていると、3階まで連れて行かれる。
もちろん、直通とか3階とか、でかでかと書かれているが、正直イヤホンをして一人で歩いているときなんてポンコツに拍車がかかっているわけで。
この忠告に気づかずに登り、迷路に迷い込んだ気分になるのは、あまりここに来たことがない人にとってはお決まりなのだと思う。
せっかくなので、館内のサブカル部分も少し探索することにした。


妖怪とか幽霊とかそういう
ロマンがある話が好きなので興味深い


1990年代の雑誌のようだが保管状態も良さそう

ちなみに自分も中学〜高校生時代にアニメ雑誌を買い漁っていた
そういえば、これを見ていて思い出したが、昔、電撃G's magazineという雑誌があって、当時は美少女ゲーム・アニメ専門雑誌みたいな建て付けだったのだが、その中の連載がなかなか画期的だった。
読者がハガキか何かで、その先のストーリーを投票するという形式をとっていたはずで、その投票数によって物語が変わるというものだったのだ。
この連載スタイルは、今でいうところのアイドル人気投票におけるデビューやセンター決めに近しいものがあり、なんなら今のエンタメの基礎を先駆けてやっていたというようにも捉えられる。
やはり、文化は2次元から生まれると言っても過言ではないだろう。





たくさん詰まっているんだろう
中野ブロードウェイは、1966年(昭和41年)に開業しており、商業住居複合型の建物だ。
意外にもこの上にはマンションがあり、当時としては最先端のマンションで憧れの的だったらしい。
住居部分は、2014年に大規模修繕工事をされているようで、調べた感じ、内装もリフォームされ綺麗だ。
廊下は、レッドカーペットが敷いてあり、昭和をそこはかとなく感じる。
屋上は入居者専用の庭園になっており、プールや池もあるという情報も…。
簡単な一言で表すなら、バブリーだなと思った。



しばらく探検をして、そろそろ目的の着物帯を見に、地下へいくことに。
ちなみに、地下には、西友のほか、激安の魚屋があって、前回訪れた際は現金を持っていなかったため(都会暮らしの弊害)今日こそはとリベンジを決めていた。
だが、結論を述べよう。日曜祝日は休みだった。悲しい。
地下はさらにアングラ感が増して、危ない雰囲気は特にないのだが昭和の商店街を彷彿とさせる。

休みなのか閉店したのか


売っている店がある

ちょっと笑う




ところで、自分の当初の目的はどうなったかといえば、着物の帯を1本入手して、満足して帰宅することにした。
ちなみにその帯は、見た感じ締めた形跡がなく、おそらく未使用のまま箪笥にしまったままにされていたもののように思えた。
どういった製品なのか、生産元をネットで叩いてみると、どうやらこの帯は群馬で生産されている桐生織で、ニオイと手触り的に、正絹だろうとは思っていたが、これが当たったことになる。
しかし、この生産元自体は平成に入ったタイミングで解散したようなのだ。
つまり、これが作られたのは少なくとも平成に入る前、昭和であり、見た目に劣化は感じられなかったが、昭和のものが図らずも手に入った形になる。
正直、昭和に作られたものの方が、手作業でじっくり職人が作っているのだろうし、モノがいいと思うので、嬉しい。
なんだか、感慨深いと思いつつ、いいものが安く手に入り、ほくほくとした気持ちで帰路についたのだった。
📷iPhone 12mini