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1930年(昭和5年)から開業当時の姿を保ち続ける無人駅

昭和レトロを探している人は、おそらく必然的に辿り着くであろう場所に今回は行ってみることにした。
横浜市鶴見区にある「国道駅」だ。

お供は、我が相棒PENTAX KF。

まずは、京浜東北線で鶴見駅まで向かう。
鶴見駅の鶴見線のホームでは、少し待ち時間があったため、駅構内を写真におさめた。

古びた設備がところどころに見受けられる
木の長椅子は汽車の時代を彷彿とさせる

今回の目的地である国道駅は、鶴見駅から1駅。
徒歩でも行ける距離だが、せっかくなので電車に乗った。

2分ほどで到着

高架駅となっているため、電車を降りるとまずは階段を下る。
バリアフリー対応などはされておらず、エスカレーターなども一切ない。
昭和の姿をそのまま保っているのだ。

手すりも簡易な作り
無人駅で一般的な自動改札機はないが
ICカードには対応している
この寂れ具合が
なんともいえないレトロを感じさせる

まずは、上から撮ってみる。

どこか異世界のような雰囲気の駅通路
天井はアーチ状になっており
コンクリートで作られているがどこか懐かしく
柔らかさを感じるデザイン

この通路にはかつて、臨港デパートという商店街があったらしい。
しばらく前までは、居酒屋が営業したようだが、今は閉業してしまった。

かつての居酒屋の名残を見ることができる

階段を降りると、簡易IC改札機と切符を入れるための箱があった。

ところどころ錆びついている

自分の前に、記念撮影にきたらしき親子がここを通って行ったのだが、ICカードをタッチすることなく出て行った。
なんという不届きものだろうと様子を見ていたところ、しばらくして戻ってきてようやく精算をしていた。

昔は、どこの駅でもよくこういう形の改札になっていて、キセル乗車というものが横行していたように思う。

もちろん自分は、しっかりと精算をしてから改札を出た。

改札を出ると、よりこの駅が魅力的に映る光景が目に入った。

昼間でも薄暗いこの場所
なかなか雰囲気があるが夜は絶対怖い
古い看板が立てかけっぱなしになっている

今の駅とは違い、だいぶガードが緩い。
絶対にやらないが、普通にここから駅に入っていけそうだ。

普通に乗り越えられる


ここもかつては飲食店だったのだろう
仕事帰りのサラリーマンで賑わったに違いない
住居らしきものもあるが
果たして今でも人は住んでいるのだろうか

割と有名どころらしく、ちょこちょこ撮影に来る人がいる。
それだけ愛されていると考えられるし、できる限りこの景観を残してほしい。

それにしても天井のアーチが美しい

駅通路から出て、高架下を覗くと、住居が並んでいた。

バラック建築を彷彿とさせる建物
住居がぎっしりと並んでいる
電車の騒音はあるかもしれないが駅徒歩1分の立地

駅入り口はこんな感じのトンネルのような形状をしていて、左右のブルーの鉄骨が
デザインとしての役割を果たしている。

ちょうどカメラを持った人が

落書きが多くされているのがなんとも残念だ。

かろうじてベニヤ板の上のため
これを剥がせばまだ当時のままの建築を
見ることができるのだろうか?

よく見ると窓が設置されており、木枠と古びたガラスを確認できる。
室内は一体どうなっているのだろうか。

今回は50mmのレンズを持って行ったため、少し画角が狭く全体像を写すのに苦労した。
だが、今確認しながらこの記事を書いているが、意外にちゃんと写せているような気がする。

念の為ということで、スマホでも撮影してきたのでそちらはおまけとして掲載して締めとしたい。
(おまけの2枚は、最近再注目しているスマホアプリのDazzカメラで撮影した)


📷PENTAX KF /iPhone12mini

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