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テレワークがしんどくなったら「ソロ温泉」へ

少しずつ日常を取り戻しつつあるとはいえ、テレワークはすっかり新しい働き方として定着している。テレワークにはメリットもあるが、その半面「疲れがたまる」などデメリットもある。

「テレワークがしんどいなあ」と感じたら、ソロ温泉に出かけてみてはどうだろうか。

テレワークのデメリット

テレワーク(リモートワーク)が推奨されるようになってから1年半が経とうとしている。

テレワーク生活によって「生産性が上がった」「通勤時間がなくなり、時間を効率的に使えるようになった」「プライベートの時間を満喫できるようになった」「面倒な人間関係を回避できる」というようにポジティブにとらえる人がいる一方で、テレワークにネガティブな印象をもっている人もいる。

各種アンケートや記事などを見ると、少なくない人たちが次のような課題や悩みを抱えているようだ。

仕事とプライベートの区別がつきにくい                仕事仲間とコミュニケーションがとりづらい              生活のリズムが崩れる                        際限なく働いてしまい、かえって仕事時間が増えた                        運動不足による体重の増加  など

また、「ずっと家にいるので家族との人間関係がぎくしゃくするようになった」「狭いワンルームにずっといると気が滅入る」「家事の負担が増えた」といった家庭面でのデメリットもよく聞く話だ。

こうしたネガティブな要素はストレスとしてのしかかる。なかには、メンタル的に疲弊し、体調を崩す人もいるという。テレワークも長く続ければ「慣れる」ものかもしれないが、悪い意味で慣れてしまうと、そのストレスや疲れは気づかぬうちに蓄積されていく。

「リモート疲れ」を解消するには?

こうしたデメリットから、最近は「リモート疲れ」「テレワーク疲れ」「テレワークうつ」という言葉も聞かれるようになった。

コロナが収束に向かえば、リモートワークから解放され、こうした悩みも解消されるかもしないが、世界の感染状況を鑑みれば、まだしばらくはリモートワークを続けざるを得ない人も多いだろう。

そこで提案したいのが、「ソロ温泉」を実行することである。

「ソロ温泉」がリモート疲れに効く

日常から離れて空白の時間を享受する「ソロ温泉」には、おもに次のような3つのメリットがある。

1つめは、環境を変えることによるリフレッシュ効果

自然豊かな温泉地や情緒あふれる温泉街に滞在し、日常から距離を置くことは心身に好影響を与える。いわゆる「転地効果」を期待できるのだ。もちろん、温泉効果も享受できる。

2つめは、強制的に休めること

ソロ温泉では、温泉に入る以外の行動はできだけ排除する。仕事は持ち込まず、スマホやSNSからも距離をとる。できることならスマホの電源もオフにしてしまおう。ひたすら湯船につかって自動的に心身を休めることができる。

3つめは、生活のリズムが整うこと

温泉宿に滞在していると、食事や入浴の時間がある程度決められているので、ある程度、行動が制限される。繁華街のない静かな温泉地であれば、夜出歩くこともないだろう。

また、温泉に入ると眠くなるので、いつもより早く就寝することになり、朝も早く目が覚める。ストレスの少ない環境で、すっかり人間らしい生活リズムを取り戻し、一日が充実するようになるだろう。

「プチ家出」のすすめ

フリーランスである私もテレワークが基本であるが、家にいる時間が長くなった分、家族と衝突する機会も増えた(要は夫婦喧嘩)。

そんなときは、ソロ温泉の名目で「プチ家出」をする。私にとっても家族にとっても、適度な距離をとることはストレスを溜めないために大切なことだ。

テレワークで抱える悩みは人それぞれだ。ただ、「自宅でのテレワークに疲れた」と感じるのであれば、一人で温泉地に出かけてみてはどうだろう。あなたの悩みやストレスを緩和してくれるかもしれない。


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高橋一喜|温泉ライター
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