【詩】サムシングブルー
五月雨の午後 段ボールだらけの部屋
二人の気に入りだった紅茶を飲みながら
純白を纏ったあなたを思い出す
サナトリウムに身を寄せた時間は
ルージュを添えた笑顔にひた隠し
しあわせを演じて生きていく
「正解」を選んだ者に与えられる礼讃
神に誓えない路地裏の子どもに
降り注ぐことなどないのでしょう
捨てられない天命に抗うことなく
私は今日も清く正しく息をする
片翼でも飛んでみせるさ 心配しないで
雲を切り裂く光 覗く青
あなたの征く道に 同じ色の星が咲く
(不完全燃焼…力つけたい…)