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防災の日に想う、6年前の災害体験。

9月1日は、防災の日。
毎年8月30日〜9月5日は、「防災週間」でもある。

前回の記事に続き、今回も「防災」に関するお話。

コングラボード、いただきっ!

コレもらうと、うれしいよね♪

当時のことを書いているうちに、忘れていた細かいことや当時の感情まで、リアルに思い出してきた。

2018年に体験した災害の記憶を、あらためて書き記しておこうと思う。


台風被害による長期間の停電を体験。つらかったことは…

「停電しても、会社に行かなきゃならない」

これが、いちばんつらかった。

当時はまだリモート勤務が一般的ではなかったから、出勤しなければ仕事ができなかったのだ。

被害を受けた翌日は、電車のダイヤが大幅に乱れていた。
お昼くらいまで電車が動かず、やむなく欠勤することに。
そのときの状況をあとで聞いたら、みんな普通に出勤してたらしくて。

所属部署のメンバーで停電被害に遭った人がなぜかいなくて、なんだか肩身の狭い思いをした。

普段はダメなんだけど特別に許可をもらって、会社でスマホの充電をさせてもらったりもした。ありがたかったけど、私だけだったから、ちょっとやりづらかった。

会社に行けば、電気の心配はしなくていいけど。
仕事が終われば、また真っ暗な部屋に戻るわけで。

自宅マンションの灯りも消えていて、真っ暗。
エレベーターも動かないから、暗闇のなか階段を昇っていく。

そして玄関のドアを開けたときの、あのガッカリ感・・・

だけど、同じ町内でも電気がついている家があって、すぐ隣のマンションは灯りが煌々としていた。

「あそこは電気がついてるのに、なんでウチはついてないの・・・」
と、めちゃくちゃ悔しい思いをした。

水風呂もまた、きつかった。

9月の初旬だったから、まだなんとかギリギリ耐えられたけど、お湯と違って水を浴びるのって苦しいんだよ。
会社に行かなきゃいけないから、仕方なく毎日入ってたけど、それがつらかった。

復旧するまで、できればずっと家にこもっていたかった。


大きな地震、避難…何もかもが初めての体験

思えばこの年は、災害の当たり年だった。

6月18日、大阪府北部地震が発生。

あの日は、仕事で京都に向かう途中だった。
乗っていた特急電車が、何の前触れもなく突然、緊急停止した。

車体がゆらゆらと揺れていたけど、それがなぜなのか、すぐにはわからなかった。
ほどなくして、そこに乗り合わせた乗客たちの携帯電話が鳴り出した。
それはだんだんと大きな音になっていく。

「地震です。地震です」

緊急地震速報の大合唱が、閉鎖された空間を震わす。
たちまち不穏な空気が漂った。

「緊急地震速報を検知したため、緊急停止いたしました」
車内アナウンスが流れる。

あわてて、スマホで検索。
シンクロするように、まわりの乗客も一斉にスマホを操作する。

震度6弱・・・マジか・・・。

生まれて初めて体験する、大きな地震だった。
家は大丈夫か、会社のみんなは無事か・・・めちゃくちゃ心配だった。

車内はほぼ満員。私は立ったまんま。
身動きがとれない状態で長時間、空調が効きすぎた車内にじっとしているのはしんどかった。

閉じ込められて2時間が経ったころ、やっと電車から降りることができた。
安全確認がとれず電車が動かせないため、停止した地点から最寄りの駅まで歩かされた。

避難はしごを使ったのも、線路の上を歩いたのも、これが生まれて初めてだった。

駅に着いたところで、電車はもちろん動くはずもない。

タクシーを待つ行列に並んだものの、一向に動く気配がない。
気を紛らわせようとしたけれど、音楽を聴く気にも本を読む気にもならなかった。

暑さのなか辛抱強く待ち、5時間。
やっとつかまえたタクシーに乗り込み、京都から大阪まで走って、1時間。

やっとの思いで自宅に帰り着いたときは、すでに夕方だった。
心身ともに、くたくただった。
なんて日だ。

部屋は家族が片づけてくれていて、ほぼ出かける前の状態に戻っていた。
話を聞くと、棚の上やクローゼットの中の荷物がぜんぶ飛び出してきて、めちゃくちゃ大変な状態だったらしい。

だけど被害はほとんどなくて、本当によかった。
会社のみんなも無事だったし、本当によかった。

あのとき、もし、家にいたら?
パニックになって、ケガをしていたかもしれないな。

発生したのが外出中だったから、助かったのかもしれない。
私は運がよかったのかも。

・・・と思うことにして、自分を納得させたのだった。


備えあれば憂いなし。

想定外の事態が起きると、どうしてもストレスがかかってしまう。
だけど、準備しておくことで、それはかなり軽減できる。
私のようにASDやADHDといった発達の特性があるなら、なおさらだ。

準備しておけば、落ち着いて行動できるようになるし、不安な気持ちもコントロールしやすくなる。
「レジリエンス」(困難をしなやかに乗り越え回復する力)を身につけるためにも大切なことだ。

あらためて意識を高め、しっかり備えておきたい。
いざというときでも、落ち着いて行動できるように。

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