外国語学習をゆるく楽しみたい人におすすめの本・ブログなど【お悩み別】
私は子どものころから言葉が好きで、これまでに趣味として約7ヵ国語の言語を勉強したことがあります。高校生のころから語学ブログや語学に関する本をたくさん読み、情報収集をしてきました。
レベルとしてはかなり低い言語もあるのですが、英語に関してはTOEIC900点以上を取得できました。海外在住経験はなく、TOEIC専門の対策本での勉強もほとんどしていません。模試を1回解いたレベルです。また、韓国語に関してはいちおう旅行で簡単な会話ができる程度になりました。
語学は継続することと量をこなすことが大切です。そのためには、楽しみながらゆるく続けるのがいちばんだと私は思っています。
この記事では、私がおすすめしたい本やブログ、ポッドキャスト、Youtubeなどを紹介します。「ゆるく語学を楽しみたい」「語学を趣味にしたいけど、なかなか続かない」「趣味として語学をやってみたいけど、なにから始めればいいかわからない」という方に、ぜひ読んでいただきたいです。
お悩み別に書いているので、ぜひ気になるところからチェックしてみてくださいね。
なんの言語を勉強するか迷っている
「語学を趣味として始めてみたいけど、なにを勉強するか迷う」という方には、まず憧れの国を見つけてみることをおすすめしたいです。
興味のある国・あこがれの国で話されている言葉を学ぶのは、とても楽しいものです。楽しければ続く確率もアップします。
私がおすすめしたいのは、トラベルカルチャー誌の『TRANSIT』です。
国ごとの特集が組まれていて、その国の魅力をたくさん知ることができます(国ごとの特集でない場合もあります)。美しい写真やおもしろい文章がたっぷりで、読んでいて時間を忘れてしまう雑誌です。
ぜひなんとなく気になるバックナンバーを手に取って、ぱらぱらと読んでみてください。この国、素敵かも!と憧れの気持ちが湧いてきたら、その国の公用語を勉強してみませんか?
0から言語を勉強したい
つづいては、勉強したい言語が決まっていて、0から勉強したい方へのおすすめの本です。こちらはたくさんあります!
まずは白水社の「言葉のしくみ」シリーズがおすすめです。
こちらは「最後まで読み通せる新書のような語学書」という画期的なシリーズです。「◯◯語ってどんな感じなんだろう?ちょっとのぞいてみようかな」と軽い気持ちで読んでみるのがおすすめです。全体像をざっくりつかむことができます。
▽『フィンランド語のしくみ』の感想
しくみシリーズを読んでみてもっと本格的に勉強したい気持ちが育ってきたら、NHKゴガクかニューエクスプレスにステップアップするとよいです。
下記に当てはまる方は、NHKゴガクのラジオから始めてみましょう。
本屋さんでテキストを購入し、アプリをインストールすればだれでも聴くことができますよ。テレビ番組もあります。
NHKの語学コンテンツはその道の一流の方々が監修していて、かなり評価が高いです。「趣味としてコツコツ取り組んでいたら、旅行で話せるレベルになった!」という口コミもよく見かけます。
自分が勉強したい言語のサービスがNHKがにない方や、自分のペースで学びたい方は、白水社のニューエクスプレスプラスという教材がおすすめです。
ニューエクスプレスプラスシリーズには、思いつく大抵の言語はそろっています。
※なぜか韓国語はない
なんとイギリス英語も。
本当にいろいろな言語がありますよ。
ニューエクスプレスは、語学界隈で知らない人はいない超有名なテキストです。会話するために必要な情報がすっきりとまとまっており、初学者に最適とも言われています。
ニューエクで勉強するときのポイントは、CDをきちんと聴くこと。めんどくさくても、音声を聴いて自分でも発音してみるのがおすすめです。身につくスピードが違います。
迷ったらとりあえずニューエクスプレス! ニューエクスプレス同好会とかあったら入りたいな〜。
英語と一緒に他の言語を勉強したい
英語の中上級者で、英語と他言語を一石二鳥に勉強したいという方には、"Coffee Break Languages"というポッドキャストがおすすめです(言語の数は少ないですが)。
Coffee Break Languagesは英語で説明が進行される番組です。ヨーロッパの優勢な言語に強みがあります。
短い時間でさくっと聴けるので、通勤や家事などのスキマ時間に流しておくのがおすすめです。英語力の維持にも◯
英語と他言語を同時に学べるのが売りの市販のテキストは、わざわざ買う必要がそこまでないのかなと個人的には思います。英語で他言語を学べる優れた無料コンテンツが、ネット上に数えきれないほどあるので。
語学のモチベーションがなくなってきた
だんだんマンネリ化して熱量が薄まってくるのが語学あるあるですよね。ゆるく続けるためには、最低限語学への興味がなくならないようにしたいものです。
語学を楽しんでいる人を見るとモチベーションが上がるタイプの方には、こちらのブログがおすすめです。61歳の女性が書かれているブログなのですが、かなり多くの言語を習得されています!
私のお気に入り記事は、ポリグロットカンファレンス(多言語話者の大規模な集い)の体験記です。私もいつか参加したい!とわくわくしてきます。
多言語話者のカズマさんの動画もおすすめです。ランダムで世界の人と会話できるアプリで、出会った人の母語を突然しゃべりだすドッキリをしています。みんな驚いて喜んでくれるのが印象的です。
▽日本語字幕がありますよ。
語学エッセイを読むのもモチベーションアップにおすすめです。
文学が好きな方やイタリア語学習中の方は、作家ジュンパ・ラヒリの『べつの言葉で』というエッセイがお楽しみいただけるのではと思います。
シニカルなユーモアがお好きな方や知的好奇心が旺盛な方には、ロシア語の専門家である黒田龍之助のエッセイがおすすめです。
プロフェッショナリズムに感動したい方は、古い本ですが『20ヵ国後ペラペラ』がおすすめです。伝説のポリグロットの半生と学習法を知れます。すごすぎて参考にならない気がしないでもないですが……。
そもそも勉強法がいまいちわからない
外国語の勉強や勉強自体にあまり慣れていない方には、こちらの2冊がおすすめです。
まずは『英語日記BOY』。こちらも著者の新井リオさんの半生を交えながら勉強法を紹介した本です。
この方は独学で英語を話せるようになっただけではなく、独学でデザインスキルを習得し、デザイナーになった実績もあります。もはや独学のプロです。そのため、この本に書かれている目標設定の仕方などはとても参考になります。
▽勉強で人生を変える方法、ここにあり。
上記はなかなか泥臭い勉強法ですが、もっと効率性が欲しい方には『世界一シンプルな外国語勉強法』をおすすめします。覚えることを絞り込んで、最速で話したいことを話せるレベルになる学習法が書かれています。
Youtuberのカズマさんも、これに近い学習法をしているのでは?と想像しています。初対面の会話で話す内容は大抵決まっているので、まずはそれをメインに準備していけばいいわけです。
また、こちらの『最初のペンギン』は外国語学習法の指南書としては少し物足りなさも感じるのですが、語学のハードルを下げるにはおすすめの本です。
恋愛ものの物語形式で書かれているため、気軽に読むことができます。「外国語の勉強ってむずかしく考えなくていいんだ!」と前向きな気持ちになれます。
さいごに
たくさんの本や動画を紹介しました。なにか気になるものがあれば幸いです!
ニューエクスプレスを半分以上まで進めたら、言語交換アプリを使ってみるのも楽しいですよ。ネイティブスピーカーとチャットで会話してみましょう。自分の母語を一所懸命勉強してしゃべろうとしている外国人に対しては案外みんな優しくて、「◯◯語上手いね!」と褒めてくれます。
この記事をきっかけに、語学を楽しんでもらえればとてもうれしいです。