レベル3の社長は会社を潰す
来月起業予定の業種で、7つ目となる。どれも発展途上だが、可能性に満ち溢れていることは確か。ネイルサロンの法人が2つ、ネイル動画配信の法人が1つ、教育の企業が1つ、劇団が1つ、全社サポートのブランディングコンサルが1つ、そして来月出店予定の株式会社スナックまるまる。これで7つ。
綿密な計画を立てるものもあれば、やりたい!という気持ちだけでやるものもある。(詳しくはこちらのリンク)ただ、どれも大切にしていることは、ちゃんと自分の中で燃え上がるものがあるかどうか?と、もう一つはどのように人の輪が広がり、その景色にうつる人は笑顔になっているのか?です。
やりたい!はめっちゃ大事なんですが、この気持ちと同時にその景色にある人の笑顔。これがなければ、単なる自己満足。
究極の自己満足はただやりたい!の気持ちなんですが、その究極の自己満足こそ他者貢献なんだと言うことです。だから、単にわがまま気ままにやってる人のまわりは、誰もついていけないし、笑いも涙も感動もない。
レベル1の社長
社員の為、お客様の為に全力を尽くそう!そう思えば思うほどドツボにハマって、会社は沈む。
利益の取り分が分からなくなるからです。
私も社員に尽くしたい、お客様に尽くしたい、この気持ちは今でも変わりません。ですが、以前と今では同じ気持ちであっても、思えば思うほど数字の大切さを知り、思えば思うほど感謝の気持ちが湧いてきます。
私の経験ですが、ネイルサロン立ち上げ当初はレベル1。武器は素手。みたいな勇者でしょうか。思いはあるけど、強くない。いざとなったら逃げる。外向きはいいこと言う。でもすぐ逃げる。お金が欲しいから弱いものをやっつけ、お金を貯める。そんなレベル1。あなたはそんな社長について行きますか?
レベル2の社長
ようやくお金が溜まり始め、環境が整い始める。仲間も少しずつだけど増えてくる。ただ、見栄っ張りな社長は、おれがやってやったんだ。おれが頑張ってきたから、今のお前らがいるんだ!と、殿様気分。
売り上げはそこそこに上がるけど、綺麗事番長なのでお客様のため!といいながら、社員のみんなには無理を押し付ける。また、社員にもこれが俺たちの仕事だ!と言い張り、社員にも言い訳できないようにさせる。
さて、あなたはここで働き続けれますか?
レベル3の社長
お客様の事を思うと、それを一番考えてくれてる社員が大切だ!と気付き始め、その考えもって社員と関わるから、社員には笑顔が溢れ出す。そして、お客様もより笑顔になる。だが、このレベル3では、会社は潰れる。
何故か?
この辺りまでは、気付く社長が多いのではないでしょうか?少なからず、この手の相談がかなり多いのは事実。社長は社員のことを思っている。社員も愉しそうに働く姿が見える。でも、何故これがダメなのか?ここで、やめる社長の言葉はみんなこう言う。「人に疲れた。」「なんのためにやってるのかわからない。」「社員を信じてたのに。」だ。
何が起こってるのか?
お客様が大切、そのためには社員が大切。この流れのどこが悪いのか?
そう、陥るところは「社員が大切。」のこの部分。
説明すると、社員が大切だからといって、社員の言葉をひたすら聴く。聴けば聴くほど、寄り添ってあげたくなる。
何故なら、大成功してる人達が書いてる本には、社員の声をひたすら聴け、と書いてるからである。
それが立派は社長像として現されてるからである。レベル3の社長は、社員全員の話を聞き始め、みんなの意見を取り入れようと必死になり、自分を見失う。一人の意見を聞いたら、あの子の意見も聞かなきゃならない。まとめようにも、まとまらなくなる。
「もう、一人でやりたい…。」
と、こうなる。
なんで社長がこんなにみんなの事を思って、話を聴いてるのにみんな自分勝手な事を?これだったら、レベル2のオラオラだったあの頃の方が、うまく行ってたし、気にせずに済んだ!と、なる。では、私が思う、レベル3の次のレベル4はどんな社長か?
レベル4の社長
レベル3で諦めずに、進んだ先のレベル4。それは、何を軸に判断するのか?が見える社長。上記のようにお客様の事、社員の事を思うのは当然というか、最低限のこと。これを思うな、と言う話ではなく、何を基準に何を軸にするのか?という事です。
社長も人間です。社員の頑張りや、悩みは聞いてあげたくなるし、寄り添いたくもなる。社員を愛すれば愛するほどそうなります。ただ、レベル3との違いは、そのまま聴き入れるのか、一人の人間としては聴くけど、社長としての判断が切り分けられているか、が大切です。
この判断ができれば、社員が自由気ままに話してきたとしても、自分の耳を二つ持ち、聞き分ける事ができる。返す答えも、二つの返事を出す事ができる。自分の本当の気持ちと、会社の気持ちと。そうなってきた時に、初めて会社経営が愉しくなり始めるんじゃないでしょうか?
レベル5の社長
守るべきは会社。創るべきは会社の未来。これが、さらっと言える人です。何故なら、このメッセージに社員の幸福、お客様の笑顔がふんだんに含まれているからです。もちろん、これはよくいう理念ではありません。あくまでビジョン、目標です。
社員の言葉を聞き過ぎて、全員のイエスを求めるが故に判断できずに先に進めない事は社員の為とは言えませんし、お客様の事を思えば思うほど、となり値段を下げたりやたらとキャンペーンをして安いものが喜ばれる、という観点になりすぎるのもアウト。
だから、どちらも大切ではありますが、会社が潰れては全て無意味なので、それよりも会社が発展し社員が永く安心して働ける組織、お客様が安心して通い続けれる場を提供し続ける事が、会社の存在意義になってきます。
全ての意見は耳にいれるが、判断基準は、会社がより良くなる形、方向にあるかどうか。です。
と、偉そうに書きましたが、冒頭に書きました通りまだまだ発展途上の私は、修行中。レベル50や100の大社長からしたらスライムみたいなもんです。ですが、少なくとも、この流れに沿って育ってきた自分は、レベル5以下のメンバーには、背中を見せれるものがあると感じてますし、レベル1の人が100の人の本を読んだら、成功が遠のくこともわかります。
この、レベル1〜5は完全に独自の視点なので、なんの根拠もないでが、実際に体験してきて自分なりの成長段階を書きました。15年経って、ようやくこれですから、遅めのスピードということは自分で理解できてます。
また、悲しいことに、生まれてくる環境などで、レベル5以上の気持ち、考え方でスタートさせる人も多くいます。悔しいですが、到底かないません。ただ、近づけるように努力はしてます。
今日もながながと読んでいただき、ありがとうございます。あなたは企業されてますか?この観点でいくと、レベルはなんですか?
また、お話ができれば嬉しいですね。
磯部 宗潤