教師にとってもっとも大切な資質とは?

教師にとって最も大切な資質とは何でしょうか?
教える技術?豊富な知識?クレームへの対応力?

どれも必要なことです。

しかし30年以上の教員生活でわかったこと。

✅教師にとって最も大切な資質は、ありのままの生徒を受け入れられる誠実さである。


【授業が上手い教師とうまくいかない教師の違い】

教師の1番の仕事は何か?

そう問われたら、真っ先に「授業」と思いつく人が多いと思います。

実際、学校の多くの時間は授業です。授業がきちんと成り立つかどうかはとても重要な事です。

しかし、学校では授業の上手な教師とうまくいかない教師がいます。

これは、単に経験を積めば解決できるというテクニックの問題ではありません。

なぜなら、何年と経験を積んでも一向に授業が改善されない人もいるからです。

この違いはどこから来るのか?

それは、

✅ありのままの生徒を受け入れる誠実さがあるかないかの違い

です。

「ありのままの生徒を受け入れる誠実さがある教師」は、新人であっても生徒一人一人と向き合えるので、生徒の気持ちを掴むのも上手です。

だから、生徒は教師がスキになります。経験不足で至らない点があっても、応援してくれるサポーターになります。授業の雰囲気はめちゃめちゃいいです!

ここをベースに指導の技術を学んでいくので、授業がどんどん上手になるのです。

ところが、「誠実さに欠ける教師」の場合、その全てが真逆になります。

生徒一人一人と向き合わないので、生徒の心が掴めない。(すれ違う)
なので、例え指導技術が上手であっても、生徒からの信頼も乏しく、授業の雰囲気は重苦しかったり、白けていたりすることが多い。または、私語が多く規律が保たれなくなったりします。

✅授業の上手教師とうまくいかない教師の違いは、ありのままの生徒を受け入れる誠実さがあるかどうかの違い。

【誠実さが生み出す円滑なコミュニケーション】

誠実な教師はコミュニケーションも円滑で、人間関係も良好です。

何故なら、誠実な教師は、

・自分の投げかけた言葉を相手がどのように受け止めているかを観る。
・相手の言葉の真意を汲み取り、咀嚼してまた相手に返す。

これを丁寧にくり返すので、自ずと良好な人間関係を築けるのです。

【誠実な教師は生徒指導も優れている】

誠実な教師は生徒指導も優れています。

的確で優れた生徒指導の例を紹介します。

喧嘩(暴力)で相手に怪我をさせてしまった事例の聞き取りの場面。

教師 「どうした?何があった?」
生徒 「別に。どうせ俺が悪いと思ってるんでしょ?」
教師「悪いも何も詳しい状況が分からないから、教えて欲しいんだよ。君が手を出したってことはよっぽどの事があったんじゃないかなと思って。」
生徒「いや、最初はお互いふざけて、相手の嫌なことを軽くいって反応を楽しんでいたんだよね。」
教師「うん、うん、それで.....。

まずは、フラットな立場での聞き取りで、状況把握に努めます。そして、会話の中から事実と心情を引き出します。

最終的には、生徒自身が自分の言葉で、何が間違っていたのか?今後どうすべきなどについて自ら気づき、言えるようになります。

教師はほとんど聞き手です。一方的な説教などはしません。

✅誠実な教師は、生徒自身が気づける優れた生徒指導を行う。

まとめ

授業と生徒指導の場面においても優れた指導力を発揮している先生には共通して誠実な人柄でした。

✅教師にとって最も大切な資質は、ありのままの生徒と向き合える誠実さである。


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そい@心の根っこを育む小説家(先生)/小説『タペストリー』出版!/毎日投稿900日
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