§5 陰旋法の練習 お箏を弾く人のための「初めての楽典」
第5回 陰旋法の練習
前回の「ミ・ファ・ラ・ファ・ミ」は平調子の「五 六 七 六 五」の音でした。普段のお稽古では「五」の音の高さは「壱越=D」に調絃することが多いかもしれません。しかし、唯是震一先生の「神仙調舞曲」は曲名の通り「五」を「神仙=C」に合わせて平調子を作りますから「五」の音の高さに関わらず平調子が調絃できることはお分かりですね。尺八と合奏する際には「六段」の調絃をさらに低い音にすることもご存じでしょう。一般的には低調子と言いますが「五」を「双調=G」に合わせた