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小学校あるある(BBA編)


バイト先での話…


教員を辞めて、アルバイトに明け暮れる毎日を送っています。アルバイトを始めてからは、教員時代に見えていなかった「世間」というものに触れて、衝撃を受けることも多くあり、刺激的で楽しく、苦しいです。

あるバイト先では、これまで全くやったことがなかったレジ打ち・会計関係をしているのですが、客によって態度が様々なことに驚きました。レジ打ちをするまでは、せいぜい自分の前に並んでいる客の態度くらいしか見ることはなかったわけですから、当然の驚きではありますが…。
比較的お金持ちが良く来る場所ですので、客の民度は高めだろうと踏んでいたわけですが、逆でした。基本は「○○して。」とタメ口。「新人で、会計に時間かかると思いますので自動精算機をお使いください。」と促しても、ジジイは「めんどくさいからやって。」と。覚えたてでがんばってやっているところに「おそいな。」「tっ!(舌打ち)」「仕事始まる前に練習しとけよ。」などと、30秒くらいのなかに悪口を詰め込んできます。たぶん、このジジイは自分のお店がうまくいってないんだろうなあ、家族からも邪魔者扱いされているのだろうなあ、とかわいそうに思いながら「申し訳ございません。」と対応しています。教員時代は小学生が相手でしたが、絶対にこんな客になるなよ、自分がされたことを誰かに八つ当たりしてストレス発散するようなダサい人間にはなるな、と高学年担任だったときは話したものでした。

稼ぐのって、やっぱり大変なんだな、と身にしみて感じているところです。


さて、そのバイト先で知り合った、頼りになる先輩から聞いた話から考えたことを書きます。
その先輩の息子さんは今、小学3年生。1、2年生の時に担任をしたベテラン先生がヒステリックな感じで、その子は不登校になってしまったとのこと。今は学校に行っているが、母親としてはモヤモヤしているというものでした。



正直、あるあるですよね?


不登校の原因は、家庭環境や本人の障害によるものが2割、残りのほとんどは担任によるものだと私は思っています。専門的なデータによると、友だち関係とかいろいろあるようですが、自分のクラス内の人間関係を良好にすること(他者理解ができる個人を育てること)は担任の仕事です。
授業と学級経営ができない人は、教員は向いていません。

見方を変えれば、授業と学級経営を、現代の子に合わせられなくなった人は、教員の職を辞するべき、と思います。

バイト先の先輩の話を深く聞いてみると、1、2年生の時、「先生が怖くて学校に行きたくない」とお子さんが訴えたので、学校に相談したところ、お母さんの方も、そのベテランヒステリック先生から上から目線で怒られたとのことでした。私は、その話を聞いて先輩に

不登校になるべきはその先生で、お子さんは苦しまなくてよかったはずなのにね。

と伝えると、先輩は、目に涙を浮かべて頷いていました。


私がかつて務めていた小学校でもよく見られたことで、ある程度の経験を積んだ先生らは、なぜか間違った自信を持ってしまい、子どもにも同僚にも保護者にも偉そうに語るようになります。なぜか私が働いていた小学校では、圧倒的に女性がこうなる割合が多かったです。(小学校では、です)
そして、その高圧的になったモンスターヒステリック先生は、子どもたちの心はつかめずに学級崩壊…。

この時点で、そのモンスターヒステリック先生に対して正しい指導を加えられる校長・教頭はほとんどいません。多くの管理職がする対応は、

①崩壊したクラスの保護者からきた電話は、担任でなく教頭につなげる
②崩壊したクラスに支援員を増員し、数で制圧をはかる
③新年度から、モンスター教員を1・2年の担任にする
④新年度から、若い教員の指導係となる

③については、1・2年生の子どもは、とにかく慣れることに必死、言葉もまだまだ理解できず、そのモンスター教員の異常さに気づけません。子どもを舐めたふざけた対応だと、私はいつもいら立っていました。
④にある通り、新年度から担任ではなく、若手の指導係となるケースも多くありました。退職された先生たちもこのように再任用されることもありました。これは悲劇です。そもそも、大昔の教育が、今に合わなくなって学級を壊した教員が、これからの教育を担う若者に大昔の教育を植え付けるのです。悲劇です。最近増えているらしい、「教員1年目の先生は、担任をもたずに、まずは現場を学ぶ」という取り組みも、指導するベテランによって天国と地獄に分かれます。圧倒的に地獄が多いので、私はこの対策に反対です。

モンスター教員に対して、管理職はこのように話します。
「○○先生の5年1組、今いろいろと大変になってるけども、これは先生のせいじゃないからな。それと、学校全体でチームとして助けるからみんなを頼ってくれ。それで、電話も負担だと思うから、5年1組の保護者から電話あったら、俺がでるから。それと、3年3組に入ってた支援員も5年1組に入れるからサポートしてもらってな。今はいろんな子どもがいて、いろんな親もいるから難しいんだ。なんとか、これからも○○先生の力を貸してください。頼りにしてます。」

気持ち悪くない?私だけですか、これ気持ち悪いの。また、新年度前は、

「○○先生、昨年度は大変な子どもたちを担当させて、ご苦労をおかけしました。校長としてサポートしきれず申し訳なかったです。新年度は、かわいい1年生の担任をお願いしたいです。幼児さんから小学生になるには、ビシッと、繊細なことにも気がつける○○先生の力が必要です。どうかよろしくお願いしますね。」

本音は、賢くなって、人の良し悪しがわかるようになり、学校であったことも親に正しく伝えられるようになった5・6年生なんて、とてもとても任せられないから、幼児に毛が生えた1年生なら大丈夫だろう、それに1年生はかわいいからヒステリックにもならずに済むのでは…?授業時数も少ないし。である。ちゃんと伝えると、その先生は学校に来なくなって現場が困るからそう言うのでしょうけど、気持ち悪いですね。私にとっては。極めつけで、1年生も任せられないモンスター教員には、

「若くて何もわからない新人の○○先生に、教員としてのいろはを○○先生の経験をもとに教えてやってください。1年目の先生の指導役をお願いします。」

1年目の先生は、初めての社会人で、文字通り何もわかりません。そして校長から「○○先生は30年以上の経験があるすごい先生だから、たくさん学んでください。」と言われたら、素直に聞くしかできないものです。仮に、それは子どもにとって良くないのでは?と思うようなアドバイスをもらっても、助言してもらったことができない新人として、指導役から校長に伝わるので、言われたとおりにやるしか1年目教員には選択肢がないのです。

おわりに


本来、子どもファーストであるべき学校。しかし今は、圧倒的に教師ファーストになっています。この気持ちの悪い体制が続く限り、被害者は出ると思われます。
これは、一部の地域でのみある話だったら「田舎だからねぇ」で済んだかもしれませんが、バイト先(都会)付近でもやはりこの学校あるあるは、あるあるなんだな、と驚かされました。

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