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「UXデザインの教科書」を読んでみた!初心者でもわかるUXデザインの基本

今回は「UXデザインの教科書」についてまとめます! UXデザインとは何かUXデザインとは、製品やサービスの企画段階から理想のユーザー体験(UX)を目指し、ユーザーが喜びを感じる体験を提供するための取り組みとその方法論、またその方法論に基づく実践のことです。 つまり、UXデザインは、ユーザーの視点に立って、いかにシンプルで快適な体験を提供できるかを考え、細部にまでこだわるアプローチです。具体的には、ユーザーの行動やニーズを深く理解し、彼らの期待に応えるような体験設計を行いま

UXデザイナーがプロダクト設計をスムーズに推進するためのいくつかの心得

メンバーズでUXデザイナーとして仕事をする中で、デザインの対象が「WEBやアプリ」のプロダクトになることがあります。いくつかのプロダクトを担当する中で、プロダクト設計を推進するための自分なりのやり方がなんとなく定まってきたので、まとめてみようと思います。 ※ここでは「設計」という言葉で、HCD-Netの認定制度のコンピタンスでいうところのA5(ユーザー体験の提案・構想能力)〜A10(デザイン仕様作成能力)あたりを指しています。 心得1:カタチにする事を恐れないここでいうカ

なぜ、UXデザインではシナリオを書くのか

現場にデザイナーさんが増え、ひとりでやっていた時には言語化していなかった部分を、外化する機会が増えました。 人に説明をすることで、いろいろ気づきがあったので、何回かに分けて、それを書いていこうと思います。 今回は、そもそも、なぜ、ユーザーシナリオを書くのかについてです。 1.そもそもユーザーシナリオとは「ユーザーシナリオ」とは、特定のユーザーがある製品やサービスをどのように利用するかを詳細に描写したストーリーやケースのことを指し、ユーザーの目標、ニーズ、期待、およびその

これからUX検定を受ける方向け|オススメ勉強方法

2024年3月にUX検定に合格しました。 どのように勉強したか、をご紹介します。 UX検定とは?UXインテリジェンス協会が主催する、UXに関する検定です。 上記のように定義されています。 UX領域における「ITパスポート」のような立ち位置の資格です。 検定要項 名称|UX検定基礎(HCD検®認定) 対象者|ビジネスパーソン全般(受験資格制限無し) 実施形式|知識問題(単一選択式:100問) オンライン実施(自宅受験) 試験時間|100分 出題範囲|シラバスより出題(下

アメリカ:ここ最近のUXデザイナー事情2024夏(個人の独り言)

久しぶりの投稿になります。2024も夏が過ぎアメリカでは新学期を迎えています。この夏にも優秀な学生たちがインターンに来ていました。去年と同じく美大生は皆無で有名大学の優秀なアジア系女子ばかりでした(日本人は除く)。学歴不問のはずですが結局残るのはハーバード、カーネギーメロン、UCLAなど出身です。 インターンの学生はすでに卒業後の入社を約束されているようです。私の会社は銀行なんですが、テック企業のような派手なリストラはしないので学生たちに好まれるようです。ここ最近はサマーイ

事業戦略・IT開発・UXデザインの開発から販売まですべてわかる|『プロダクトマネジメントのすべて』を読んだ感想

かなり固めの本を読みました。「プロダクトマネジメント」というとタイトルの通り事業戦略から、スマホのアプリ開発だったり、Windowsアプリだったり、はたまた、そのアプリのデザインの仕方から、どのように販売していくかなど、とにかくたくさんの実施することがあります。 それらを網羅的に解説した本がこちらの、『プロダクトマネジメントのすべて』と言ってよいでしょう。 内容はとても固い感じだけど、様々な製品(プロダクト)の企画から、開発の進め方がしっかりと解説されています。 開発を

UXデザインは“共感”を超える|次世代のデザイナーが目指すもの

ユーザーの心の奥底に届く体験をどう作り出すか 1. UXデザインの進化と「共感」の限界UXデザインの中心には、ユーザーの感情やニーズを理解し、共感を基にした体験設計がありました。これは長らくUXの黄金律とされてきましたが、近年、その限界が見え始めています。 デジタルプロダクトの普及により、ユーザーの期待も多様化し、単なる「共感」だけでは、彼らの潜在的なニーズに応えることが難しくなっているのです。デザインが本当に目指すべきは、「ユーザーの声を聞く」だけではなく、彼らがまだ言葉