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鉄則②褒めてはいけない

鉄則①怒ってはいけない、のあとが、「褒めてはいけない」です。
困惑する方もいるかとは思いますが、今回は、「褒める」ということについてちょっと考えてみましょう。

この回で、”褒める”というのが、叱るや怒るとまったく違った意味で、恐ろしいことか、少し感じて頂ければと思います。

「褒める」とは何か?

小さい子が、何か上手く出来たら、親や周りから褒められるということは、よくあることです。子供は、親に褒められることが大好きです。逆に言えば、親に褒めてもらえるのが嬉しくて子供は、そのための行動をします。

こうすればお母さんに褒められる、悪いことをしなければお父さんに怒られない、というようにです。そして(親にとって)いい子になっていく。
「よく出来たわねー!」が、子供にとって、自分を認めてもらうための一番の手っ取り早いそして有効な手段なのです。

ここまではいいのですが、では、褒め続けられた子供はどうなるでしょう?

そう、「褒められる」こと自体が、目的になるのです。

何か「良いこと」をして褒められるのは、どこに目的があるかというと、「良いことをすること」です。が、しかし、子供の場合は、いつしか「褒められること」が目的なっていきます。

ただ、褒められたいがために、行動を起こすようになります。
ある実験では、ゴミを進んで拾うような”模範的な子”を観察し続けたそうですが、拾っても褒められなくなると、何と、人のいないところで自分でゴミをわざとばら撒いて、それを人に見える時に、拾っている(良い子の)自分を、(人に知らせるために)演じた、というのです。

これは、決して他人事ではありません。
このような子を育てなくないと思いますが、良い事を褒めて悪いことを怒るという、あたりまえの超基本に思えるような育て方だけでは、実験での、褒められるためだけの、どこか目的を履き違えた子になってしまうこともあるわけです。(実際にそのような子は少なからずいます。)

では、どうしたら良いのでしょうか?

いちばんいいのは、子供の”素敵な行動”を、上から褒めるのではなく、自分がそれを見て、単に「お母さん嬉しい!」と自分の気持ちを素直に表現してあげれば、本来の目的からズレることなく、子供を認めることになるのではないでしょうか?

さて、我が子が、100点取って帰ってきました。

あなたは何と声掛けしますか?


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