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採用担当のやりがいと責任

採用は、自分自身の学びの機会

これから先の人生やご自身の将来について、真剣に考えようとしている学生さんと直接お話しさせて貰える。

18年、採用担当という立場で仕事をさせてもらっているが、これが採用に関わるお仕事をすることの最大のメリットだと思います。
本来であれば、18年も採用に関わっているわけですから、採用試験の面接官を務めていてもおかしくないが、面接試験には一切関わっていません。

面接官にならない理由

最大の理由は、
会社の上層部から信用されていないから。笑
採用に限らず、色んな面倒な仕事をやらされてます。それは私も結構文句というか意見は言いますが、やるべき仕事をちゃんとやろうとするから。
でも、私の会社の上の人間は、その社員の仕事の成果がイマイチであっても、上の人間の言う事を素直に聞く人が好きみたいです。笑
(古い体質、価値観の会社なのでそこは仕方ない)
ただ、私も面接という仕事には、全く興味がないので、その意味で上層部に好かれなくて正解です。

就職活動に勤しむ学生さんとお話しして、本音を知りたいというのが、面接官にならない理由

未来ある若者の価値観に触れることで、自分の価値観をブラッシュアップできる

先ほどの私の会社の上の人たちではありませんが、人間は年を重ねれば重ねるほど、価値観を変える機会というのを持たなくなる。と思っている。
『裸の王様』ではないが、どんな人間であっても、先輩だから、年長者だからとか、役職が上の人だから、ということで周りの人たちから意見を言われなくなる。

人間の価値観というものは、本来は様々な経験をしたり、他の人の価値観を聞いたり、それをきっかけに自分で調べたり、学んだりすることで新しいことを知ったりして、常に変化するモノだと考えています。そうやって新しい価値観を生み出していきながら、色んなことを考えるから、新しいアイデアが浮かんだりするから、新しい価値が創造されて、様々な製品やサービスが生み出されていくものなんだろうな。って思ったりもしている。

採用担当は、色んな学生さんの価値観を知る機会

採用担当として採用活動の最前線に立っていると、色んな学生さんに出会うことが出来る。

就活に対して意識高い系の学生さん
就活を頑張ろうとしている学生さん
就活に不安を感じている学生さん
周りの友達がやっているから、
とりあえず、やってみている学生さん など
というような分類はできます。
また、うちの会社の説明会に来てくれた学生さんの中にも

本気でうちの会社を希望している学生さん
先生に紹介されたから来てみた学生さん
製品や業界に興味があって来た学生さん
とりあえず人が座ってなかったから来てみた

様々な学生さんがいる中で、当社の説明会に来てくれた学生さんが少しでも「あっ。面白い会社の話を聞けたな。」っていう感覚を持ってくれるようにどんな学生さんでも思って貰えるような話をしなければいけない。

どんなワードに反応するのか?どんな内容に食いつくのか?

限られた時間の中で、何を知りたがっているのかな?っていうことを感じながら、学生さんの表情、目線、姿勢などを見ながら、この学生さんにとって有意義な情報は何か?ということを考えながら、学生さんと話をしている。学生さんのことを見ながら、話す内容を変えたり、話すスピードを変えたりしながら、学生さんとコミュニケーションを取ることで相手の価値観を探るというか?自分自身を改めて成長させてくれる貴重な時間だと思っている。

そして、必ず学生さんに一言でも良いから話をしてもらう

「最後に質問はありませんか?」っていう採用担当者がいますが、そんな初めて、企業のことを聞いて、そこで質問ができる学生さんなんてほとんどいません。もちろん、業界研究してきました!企業研究もやってます!というアピールをする学生さんもいらっしゃるでしょう。そんなは有名な超大手企業だけです。笑

もっと、学生さんと同じ目線になって話を聞くんです。これが大切だと思っています。必ず学生さんに話をしてもらうこと、どんなことを聞かれても、表情を一つ変えずに学生さんの話に寄り添えるかどうか?それが採用担当者として大切な技量だと思っています。勇気を振り絞って、話してくれたこと、聞いてくれたことに対して、真摯にちゃんと答えること。それが採用担当者としての最低限の礼儀だと思っています。でも、普通の会社は、ジョブローテーションで3年とか長くて5年で部署移動をするというのが一般的で、すごく事務的に採用担当をしている会社も少なくない。という現実がある。

だからこそ、私みたいな採用担当者は珍しい

一歩間違えば、暑苦しいだけの人間ですが、本気で学生さんと向き合っていきたいという気持ちを全面に出し、目の前にいる学生さんのことを想い、感じたことを素直に伝えようとすれば、必ず何かを感じてくれると信じている

毎年、その年度の一番最初の説明会では緊張するが、明日もいつもと変わらずいい準備をして、出会えた学生さんとの一期一会を大切にしていきたい

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