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完璧な人生を描こうとすると必ず失敗する

僕は完璧主義だ。

ゲームをよくする人なら「リセマラ」という言葉に馴染みがあると思う。

ゲームの世界は自分が納得のいく世界になるまでリセットしてやり直しをやり続けることができる。
僕は完璧主義がここで働き、自分の描く完璧な理想の世界になるまで何度もやり直しをしたりする。

現実世界にこれを置き換えると、タイムマシーンを開発して過去に戻って人生をやり直すようなことをしないといけない。もちろん、何千年後かはできているのかもしれないが、現代ではそんなことは不可能だ。

さて、この完璧主義というものは厄介で人生の邪魔をすることがしばしばある。

例えば、自分の納得のいかない結果になると感情的になって余計なエネルギーを使ったり、さっきまで楽しいと思いながらやっていたことが一回ミスをしたくらいで、もうやりたくないなんてことになる。

中でも最も厄介なのは、完璧を目指すあまり、準備ばかりをしてしまい、行動に移すまでがものすごく遅くなる傾向が自分にあることだ。

完璧な世界、自分の理想を創り上げようとする気持ちが先行してしまうゆえに、念入りに準備をしたり事前情報をかき集めて、ミスをするなんてあり得ない状態にする。だから行動に移すまでのスピードが本当に遅いのだ。
ひどい時には準備の途中で飽きてしまうことだってある。
飽きたら投げ出して、結局準備だけやって満足して終わるみたいなことは、ザラにあるわけだ。

ビジネスにおいて、これは本当に致命傷になると思った。準備をすることはもちろん大切ではあるが、それよりもここに関してはバランス感覚がとても大切だといえる。

どんなに完璧な準備をしたとしてもゲームの世界とは違って、現実では想定とは違う結果が起こってしまい、準備だけでは対応できないことなんて普通にある。

そうなった時はその後の「改善策」の方が重要になる。だから、さっさとその改善策を考えるフェーズにたどり着いた方が良い。だから準備よりもさっさと行動に移したほうが良い場合だってあるし、どちらかといえばこっちの方が大切だと思う。

趣味の世界なら完璧主義を生かして細かい芸事をやってもいいと思う。
しかし、ビジネスシーンでは逆に完璧主義が災いになることが通常なのだ。

決して完璧主義そのものが悪いわけではない。
例えば、物の整理をする時なんかは、誰がみても綺麗すぎるくらいに綺麗に整理できたりする。
完璧主義が生かせるところはゼロではない。

要するに、要所要所で完璧主義の性格のバランスを見極めることが大切なのだ。これだったら完璧主義が生かせる、反対にここでは足を引っ張るという見極めをしながら、自分の能力を発揮していくことが大切なのだ。

ゲームの世界なら完璧はつくれる。

でも現実世界では、血と汗を流しながら、泥臭く進んで自分の理想をつくらないといけないのだ。


今日も良い1日にします。



2024/03/19

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