見出し画像

調子悪くても良いとしか言えない理由

難病と言う現状治らない病はマイナス100からマイナス20くらいまでしか良くならず、基本「悪い」まま日々過ごすことになる。
風邪をひいてマイナス100になっても治ればプラス100になるのとは違い、
プラスに転じる事はほぼない事をあまり理解してもらえない。


「調子どう?」と定型文で聞かれることは多々ある。
「まぁまぁですね」
これが精いっぱいの返事。
「悪いです」なんて言える人は皆無じゃないだろうか。
悪いと言えば心配される、空気悪くなる、その雰囲気の悪さが自分の病気にあると数えきれないほど感じてきている病人が正直に言えるはずがない。
その雰囲気が巡り巡って自分の症状を悪化させるから。
言いたい気持ちはあっても言わないほうがいいと寡黙になりがちになる。
そうすると(辛そうじゃないな、元気なのかな)と思う人がいるから厄介でもある。


寄り添い方、心配の仕方は本当に難しい。
治る症状に関しては心配しても良いけど、
治らない症状に関しては見守るくらいで十分だと思う。
心配の言葉や共感はこちらが悪いんだろうけど素直に受け止められないことが多い。
人を心配することがこんなに難しい事なんだと健康な時は考えもしなかった。
被災地に送る千羽鶴が実は迷惑になりやすいという件も言われないと気づかないかもしれない。
「元気の押し売り」「心配の押し売り」をしないよう、相手の状態や気持ちをしっかり汲み取ってから行動を考えるようにしたい。
それがくみ取れない状況ならあえて行動に移さないことも優しさかもしれない。

いいなと思ったら応援しよう!