草野球運営者にオススメの本 「日本再興戦略」
こんにちは!なかやです!!
今回も草野球チームを運営している方にぜひ読んで頂きたい本を紹介させていただきます!!
【本書概要】
AI、ブロックチェーンなどテクノロジーの進化、少子高齢化、人口減少などにより、世界と日本が大きく変わりつつある。
今後、世界の中で日本が再興するにはどんな戦略が必要なのか。
テクノロジー、政治、経済、外交、教育、リーダーなどの切り口から日本と日本人のグランドデザインを描く。
「日本再興戦略」とは、改革や革命ではなく、アップデートです。
必要なことは、「過去において日本は何が機能したのか、何が時代と合わなくなったのか」を検証すること。
本書がポジションを取って未来を作る皆さんの一助となることを祈っています。
(著者より)
引用:Amazon
そっとページを閉じようと思った方はもうちょっと僕に時間をください。笑
難しい言葉が並んでいて、「草野球関係ないやん」となりそうですが、
めちゃめちゃ関係ある話ですので、ぜひ読んで頂きたい本です。
今回もこの本のおおまかな内容と僕の感想をまとめていきます。
1. 今の価値観はもう古い?
僕は1991年3月に生まれた30歳です。
今の僕の価値観は戦後の昭和を生き抜いた大人たちによって教育されたものです。
この価値観のままでチームを運営してしまうと、「今までの伝統をぶち壊したくても結局、従来のやり方」に戻ってしまいます。
それほど無意識に刷り込まれた価値観は”思い込み”となって行動を勝手に決めてしまうのです。
僕は現在”草野球で社会貢献活動をしよう!”というプロジェクトを考えていますが、急に思いついたわけではなく、時代の流れを考えて「次にみんながしたくなるのは社会貢献かもしれない」と予測して動いています。
その考え方の参考になったのが本書、「日本再考戦略」です。
2. 東洋思想を持ったチームは雰囲気が良い説
僕は草野球をしていて不思議に感じることがあります。
それは”雰囲気の良いチーム”には勝っても負けても気分が良いという感覚です。
”雰囲気”ってなんだろうと思いますが、僕は「東洋思想」にあると思っています。
つまり、「お互いに補い合って試合を成立させる」という対等な姿勢が声かけや動きに出ている状態のことです。
反対に西洋思想とは簡単に言うと「個人主義」
1対1の真剣勝負・力と力の見せつけ合い。
こういうイメージですかね。
この西洋思想が、「日本人には合わないんじゃないか。」と落合氏は語っています。
「個人」として判断することをやめればいいと僕は考えています。「僕個人にとって誰に投票すればいいのか」ではなく、重層的に「僕らにとって誰に投票すればいいのだろう」「僕の会社にとって、誰に投票するのが得なんだろう」「僕の学校にとって、誰に投票するのが得なんだろう」と考えたらいいのです。個人のためではなく、自らの属する複数のコミュニティの利益を考えて意思決定すればいいのです。これを技術的に解決する余地が、人工知能による統計的判断や最適化にあると考えています。元来、我々には、西洋的な、依存なき個人に立脚する考え方は戦略的に向いていないのです。引用:P.39
僕はこの文を読んで、熱闘甲子園などで取り上げられる学生コーチを思い出しました。
ケガなどでベンチに入れないと悟った選手が、自主的にサポート役に回ってチームを支える。
これってめちゃめちゃ東洋的な考え方ですよね。
個人の人生を考えると、「他の道があるさ」と考えてしまいそうですが、日本人はこのような姿勢を称賛します。
このことを「個性を失っている」とか「同調圧力だ」とか言われそうですが、日本人はそもそも「個性的に生きる」ことを求めていないのかもしれません。
結局は「チームが勝てて良かった」とか「家族のために」とかリップサービスではなく思ってしまいますからね。
草野球運営において”雰囲気が良い”ということは長く続けていく上で、また日本人に好かれる上で大事な要件なのかもしれないと思いました。
3. 草野球再考戦略
僕が予想している今後草野球界に起こりそうなキーワードをいくつか紹介します。
・社会貢献活動が増える(結果ではなく、やりがいを求めた結果)
・外国人選手が増える(移民が増えた結果)
・他府県のチームとの交流試合が増える(コロナ後に活発になる遠征という名の旅行)
という風に僕のイメージではどんどんオープンな活動になっていくと予想しています。
もちろん既存の大会や高みを目指すチームも存在しています。
これらのプラスαの選択肢がどんどんアップデートされていくんだろうなと思っています。
「なぜそうなるか?」という詳しい時代の流れが気になった方はぜひ本書を読んでみてください!
落合氏はこれからの時代の働き方をこう捉えています。
これから訪れる脱近代の時代には、個人の働き方も大きく変わります。個人や人間という紋切り型の規定や、時間が人の労働単位という考え方も変わってくるからです。近代が「タイムマネジメント」の時代だったとしたら、現代は「ストレスマネジメント」の時代になるはずです。(中略)これからは、ワークとライフが無差別となり、すべての時間がワークかつライフとなります。「ワークアズライフ」となるのです。引用:P.222
こういう生き方が当たり前になった時代に草野球はどのように変化しているの楽しみです。
まとめ
いかがでしたか?
今もゆっくり時代は変化しています。
ただ、今を生きているとその微妙な変化には気づかないので、時々こういう本を読んで未来にあたりをつけて時代に合ったコミュニティ運営をしていけたらなと考えています。
無理に変化を起こさなくても良いのですが、より良い環境を作っていくためには、今の環境に固執せず柔軟に対応していくことが大事なのかもしれない。と本書を読んで思いました。
一緒に新しい価値観を作っていきましょう!!
最後まで読んで頂きありがとうございました!