20240923「秋廻光」
廻せ廻せ
勢いよく
そして静かに
脳内の分泌を加味して
合流するその流れに乗って
繰り返す動作を身につけ
離脱しつつ
脱落しつつ
また別の者が加わって
なぜか左回りの
渦の中で
誰彼を介入させ
太鼓囃子に笛が乗る
華やかな着衣を抱いて
夜のひかりを溶いて
各々の顔が緩む
懐かしい匂いや
人いきれの交差をすり抜け
茶茶を入れては笑いつつ
ほなと挨拶して
次のひかりを受け取っている
腹底からの高揚で
足元暗く
顔が火照る
夜空はその明かりに灯され
反射する音を向こうから聞く
誰もが同等にばらばらなはず
それでいて集まるのは
道理はないが
引きつけるもののリズムで
代謝を促進する
いつかの眩さは未だここにある
ひとり抜けて
またひとり
方々へ帰り
その途中で別の物語が生まれている
夜を越して
余韻を抱き
思い出の頁を捲る
体熱を晒し
夜の風をなぞり
収まる所に収まる
そこからはみ出すもの
またいつかの項目を並べ
見えない星たちの
各々の点で生きるのだろう
秋の夜の祭りの仕業
夜が更けていく
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