20241005「余地の風景」
わたしの汚れを払い
その後
何かが転化され
何かが引き取ってくれて
もうわたしは知らんぷり
後のことなど
お構いなしで
てんで自分ごとではないし
それらを含んでいるのは
ずっと後のこと
どれもが循環するのであれば
きっとそれも
わたしごとなのだろうだが
すっかり忘れて
わたしたちのことをすっぽかし
風が運んでいる
どこか他人事のようで
それでいてわずかなずれ
どこか調子が良くないのか
あるいは気付けないのか
時間がある時にと言いつつ
それらを忘れて
吹きっさらしの転がりで
綿飴みたいな雲が
黙々と静かに膨らんでいる
甘い匂いなら喰んでみて
そうでないなら気にもならない
どれもが繋がっているのなら
気にしないこともないだろうに
苦味を付け加え
その他を転じ
余地を探している
わたしの内包の転移
与えられたそれらの法則
時にゆったり
時にせかせか
雪崩れる崩壊の彼方
他所行きの服を飾って
着もしないのに膨らんで
しばらくすると萎んでしまう
表皮の戯れ
地平の眼差し
良かれと思ったのに
反対の結果をしてしまうのは
わたしたちの存在自体
誰かが項垂れ
誰かが働く
展化の風景が広がっている
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