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仕事のためには生きてない(レビュー/読書感想文)
仕事のためには生きてない(安藤祐介)
2023年12月刊の新刊を読みました。
なかなか扇情的なタイトルです。日経新聞の書評を読んで関心を持ち、手に取りました。
不祥事に対する社長の発言がネット炎上した翌日、35歳の勇吉は、社長の発言に端を発する「スマイルコンプライアンス」なる謎のパワーワードを形にするプロジェクトのリーダーに任命される。仕事より趣味のバンド活動を優先してきた勇吉だったが、忖度まみれの社内政治、役員からの無茶ブリ、会議のための会議、夜までかかるムダな資料作り…に巻き込まれ、振り回される日々に。そんな中、バンド仲間が余命宣告を受ける。
…というあらすじです。帯には大文字で、
「職場も世の中も捨てたもんじゃない」
とあります。
会社あるある満載の物語は、読んでいて身につまされる人も少なくないことでしょう。胃が痛くなります。
さて、本書のテーマにも関わってきますが、ワークライフバランスという言葉があります。
・仕事よりプライベート
・プライベートより仕事
・仕事もプライベートも
皆さんはどれでしょうか?
本書の結末は、ややキレイにまとめすぎかなとも個人的には思いましたが、お仕事にお疲れ気味の人が少し立ち止まって「最近の自分の生活はこれでいいのか」と考えるきっかけにするのはいかがでしょうか?
本書はミステリーではありません。
最近、非ミステリーの読書がたまたま続いていますが、そろそろ本来の路線に戻る予定です。
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