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noteを始めて1年を迎えて〜主観的ミステリベスト2024など
年始にnoteを始めて約1年、同時に年末を迎えました。
この1年のあいだ、読んだ本は若干の例外(仕事関係など)を除いてほぼすべて〈レビュー/読書感想文〉を書くことで、それをメインの投稿テーマにしてきました。おおむね週1本ペースで投稿していたはずです。
が、この年の瀬でその習慣をひと区切りにしたいと思います。
自然、これまでより投稿頻度は落ちるのでしょうが、それでも不定期で続けていくつもりなので、記事を見掛けられたら開いて読んでいただけるようですと嬉しいです。
読書量そのものはこれまでもこの先も変わらないでしょうから、その気にさせられたとき、つまり誰かに伝えたくなるような作品に出会ったときは従来と同じ形態で〈レビュー/読書感想文〉として投稿しますし、あるいは、簡易的にまとめて読了報告みたいなことをするかもしれません。
そのあたりはちょっと考え中です。
◇
せっかくなので、この時期らしく、1年読んだ本のなかで、特に印象に残った作品をあげてみたいと思います。
下記3部門にわけて、キリよく計10作をご紹介します!
・新作ミステリー部門 ――6作
・旧作ミステリー部門 ――2作
・一般小説部門(おまけ) ――2作
なお、紹介順に優劣はありません。
〈新作ミステリー部門〉
檜垣澤家の炎上
高品質な連ドラを観ているかのような没入感を味わいました。きっと続編ありますよね!?
大樹館の幻想
新本格全盛のころの講談社ノベルスってこんなだったな、と。懐かしく無邪気な作風に憧憬を込めて。
六色の蛹
探偵役の魞沢泉がとても魅力的。前2作に負けず劣らず今作もハイレベルな短編集。そろそろ彼が主役の長編も読んでみたいかも。
サロメの断頭台
超ヒット作の『方舟』『十戒』とは世界観を異にする、夕木春央さん描く大正ミステリシリーズの最新作。これも探偵役の蓮野がいい味を出してています。
永劫館超連続殺人事件〜魔女はXと死ぬことにした
インパクト抜群の特殊設定がきっちりミステリとしての仕掛けに絡んできます。作り込まれたプロットが印象的でした。
日本扇の謎
絶対的な安心感と安定感。作家アリスシリーズの最新刊です。冷静に考えると、まあまあ無理ありそうな真相なのですが、熟練した筆の力で納得させられてしまいます。
〈旧作ミステリー部門〉
この闇と光
1998年の作品。貪るように一気読みしました。こういう読書体験が得られるから、やはり読み逃している旧作にもアンテナを立て続けなければいけません。
倒立する塔の殺人
2007年の作品。戦中戦後を舞台にしたシスターフッド・ミステリです。皆川博子さんの描く幻惑の世界に圧倒されます。
〈一般小説部門〉
何者
今年は朝井リョウさんの作品と自分との相性の良さを知れたことは大きな収穫でした。読者の自我を揺さぶる書とは本書のことです。
スター
同じく朝井リョウさんの作品。広くクリエイターの心を持つ者であれば、誰しも一度は思い悩むであろう命題が鼻先に突きつけられます。
◇
最後に来年のことを――
このnoteの立ち上げとほぼ同時に投稿を始めた小説ですが、我ながらのろのろペースが過ぎるので、そろそろ終わらせないといけません。もうゴールは見えています。最終的に300枚(原稿用紙換算)くらいにまとまりそう。
そのほかにも書くことのご縁をいただけそうで、来年は限られた可処分時間をできるだけ創作のほうに振り向けていければと、そんなふうに考えています。
ということで、おそらくこの記事が年内最後の投稿になるかと思います。
日ごろからスキやフォローをいただけるみなさん、改めてお礼申し上げます。とても励まされています!
今年1年、ありがとうございました。
みなさま、よいお年を!!
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