![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/159811034/rectangle_large_type_2_1d94c86ffbe8d51c029a476a2faca7b8.png?width=1200)
それで、あなたはどうなん?(めざましどようび上垣アナの件で思うこと)
昨夜脳死でXを更新したら、めざましどようびのある動画が目に飛び込んできた。
知らない方向けに簡単にお伝えすると、上垣アナという新人だが見かけはベテランに見える方に対して、先輩アナが「服に着られてるみたい、似合わない」やら「年齢が信じられない」などいじっている、という動画が流出した。
世論として、「先輩アナが上垣アナをいじめている」「上垣アナが大人だ」という声が大半のように見える。
私も、感想としては、概ね世論と同意である。
明らかに、本人の努力ではどうしようもない身体的特徴を蔑んでいるように見える。
ただ、「概ね」同意と書いたのは理由がある。
これから書く私の主張は、一部の方からの批評の的になる可能性もあると思うが、とはいえ書いてみる。
上垣アナをイジった先輩アナ共々のことを、我々は批判できるのか?
と。
Xなどで投稿をした皆さん
該当の投稿にいいねボタンを押した皆さん
いいねボタンを押していなくても、「本当にフジテレビ最低だわ」と心の奥底で思った皆さん
皆さんは、他人の身体的な特徴をイジったことは無いんですか?
仲の良い家族、友人、同僚に対して、「その服老けてみえるよ」とか、「お前最近お腹出てきたよな」とか、言ったことないんですか。
もしくは、そういうことを言っている人に対して、常に注意をしているんですか。
100%そんなことしたこと無いという方には、失礼しました。
でも、そうじゃない、という方。
どうして、自分を顧みないんですか。
ちなみに、直近私はそういう場面に出くわした。
めちゃくちゃお偉いさんと、先輩(男)と私で飲んでる時に、お偉いさんが先輩(男)がハゲてきていることをイジっていた場面に遭遇してしまった。
私は、ハゲつつあることには触れずに、「あ、そういえば私も最近こういう身体的な悩みがあって〜」と話題を逸そうとした。
でも失敗して、「若林さんは別に若いからいいんだよ、コイツはさ〜」となり、苦笑いするしかなかった。
要は、権力に負けた。お相手がお偉いさんだったから、事を穏便に済ませようと思い、「イジリ」を無理やり止めることはしなかった。
これは、私の「甘さ」だと思う。
でも、そういう人他にもいないですか?
飲み会のノリでつい雰囲気で流されるとかないんですか?
仲良いからまあいっか、ってノリで軽くイジったりしてないですか?
みんな、清廉潔白なんですか?
というか、みんな清廉潔白だったら、世の中とっくのとうにハラスメントという概念が消え去ってるんじゃないんですか?
今回の上垣アナの件も、もしかすると先輩アナと上垣アナが超仲良くて、その延長線上でイジリが発生した、とか、そういう可能性だってあるはずだ。
勿論、私だってその可能性は低い、と思ってはいるが、とはいえあの人たちのあの騒動は、我々が普段やってしまっていることと極めて同質の行為ではないのか?
改めて。
私は「概ね」世論と同じ意見と書いた。
あの動画を観たとき、私は最初にこう思った。
「無意識的に人を傷つけないよう、自分の行動を改めなければ」、と。
人の意識には「バイアス(偏見)」がある。
中でも、「自己評価」に対しては「バイアス」がかかりやすい。
本当に私たちは、あの人たちに「ゴミ」だの「胸糞悪い」だの、言える人間なのだろうか。
というか、そういう評価の言葉自体が、人を傷つけるナイフになっていないのか。
それこそ、「いじめ」ではないのか。
人のふり見て我がふり直せ。
自分を客観視できる人が増えますように。