医学論文解読 : 砂糖を減らして、蜂蜜にすべきだ。
肥満は多くの慢性疾患につながるとして、欧米では肥満予防=疾患予防と捉えられている。その肥満の大きな原因が糖質(≠脂質)なわけだが、当然砂糖を筆頭に糖質を多く含む食品(白米、小麦、甘い果物など)が槍玉に上がる。
そんな中蜂蜜は肥満解消に効果があるとの論文が近年多い。本論文では蜂蜜は血糖値の上昇率も緩やかであり、メタボ患者にも大変有効と記されている。
下記はハーバード公衆衛生大学のHPを参考に、表を独自に作成したものだが、GI値(血糖値を上昇させるレベル)の低さから、砂糖の代わりとして大変有効であると挙げられている。特にアカシアの花の蜂蜜はGI値が低い。
ミツバチの体内を通って作られる自然の天然成分である蜂蜜には免疫増強などの効果も期待されている。メタボ患者には糖質制限が耳タコな注意喚起だろうが、砂糖の置き換えに蜂蜜というのは負荷の少ない置き換えになるだろう。
なお、図ではココナッツシュガーのGI値がものすごく低い。そもそもマーケットに出回っている商品では現在ないが、純粋な(砂糖と混ぜていない)ココナッツシュガーが定期的に手に入る環境なら選択肢に入れても良いと思う。