#74『Another side of 辻村深月』(著:辻村深月)を読んだ感想【読書日記】
辻村深月さんの『Another side of 辻村深月』
数々の作品を生み出す作家・辻村深月さん。執筆で考えていること、好きなものなどの辻村さんの裏側に迫った1冊です。『この夏の星を見る』のスピンオフも掲載されています。
読んだきっかけ
本作が3月に発売されたことは知っていましたが、もっと後になってから読もうと思っていました。
しかし、『この夏の星を見る』を読んだことでその考えが変わります。今年読んだ本の中で一番感動したことで、今すぐにでもスピンオフを読みたいと思い購入しました。
このような方にオススメの本です
辻村深月さんのファン
『この夏の星を見る』のスピンオフが気になる
作家、漫画家など、クリエイターが考えていることが気になる
あらすじ
感想
辻村さんの魅力がぎっしり詰まっていて、色んな角度から分かる1冊
名立たる作家さんとの対談、新刊のスピンオフ、本人による各作品の解説など……。
辻村さんの魅力がぎっしり詰まっていて、色んな角度から分かる1冊でした。
僕が辻村先生の作品が好きになった理由の1つに繊細な心理描写があります。対談に登場した方も、その点を語る方が多い印象がありました。
また、辻村さんが色んな方から愛され、色んなものを愛しているのが伝わってきます。読んでいる僕も幸せな気分になりました。
辻村さんはもちろん、本作に登場した作家さんの作品も気になりました。
特に印象的な対談は朝井さん、伊坂さん、大槻ケンヂさん。朝井さんとの対談テーマは言葉に関してだったこともあり、僕にとってドンピシャでした。伊坂さんの作品は未読なので早く読みたいと思っています。
『この夏の星を見る』のスピンオフは前日談ですが、本編を読んだ後からでも楽しめました。読めば、綿引先生がさらに好きになるかもしれません。
未読作品で気になるものもいくつかありました。特に気になったのは『闇祓』と『傲慢と善良』です。
各作品の解説に関しては、未読作品は読了後までのお楽しみにしました。その度に何回も読み返す本になると思います。
そして、辻村さんの作品を全部読みたい気持ちがますます強くなりました。
現在は、40作品中17作品(単著のみ)。
全作品を読了した時が、本作の本当の意味での読了になるのかもしれません。