#85『マリアビートル』(著:伊坂幸太郎)を読んだ感想【読書感想】
伊坂幸太郎さんの『マリアビートル』
「殺し屋シリーズ」の第二弾で、第7回大学読書人大賞受賞作です。
2022年には、本作を原作とする映画『ブレット・トレイン』が公開されました。
読んだきっかけ
「殺し屋シリーズ」第一弾である『グラスホッパー』が面白くて、続編も読みたいと思っていたからです。約600ページあるため、時間のある夏休みの時期に読もうと考えていました。
このような方にオススメの本です
スリリングなハードボイルド系の作品を読みたい
「悪」とは何かについて考えさせられる作品を読みたい
『グラスホッパー』を読んでいる
あらすじ
感想
とにかく不運な七尾が乗っていることで、何かが起こるとワクワクしていた
自分の不運は、実は誰かのためになっているのかもしれない
最初から最後までスリリングな激闘で、常に緊張感がありました。
加えて、とにかく不運な天道虫こと七尾が乗っていることで、何かが起こるのでは?とワクワクしていました。王子の冷静沈着な様子にはゾクゾクさせられるでしょう。
さらに、前作の人物も登場したり、救世主?のような人物が終盤に出てくる場面は興奮します。前作に比べ驚きは少なめでしたが、痛快さがあった印象です。
登場人物たちの掛け合いも好きなんですよね。本作では、七尾と真莉亜、蜜柑と檸檬、木村夫妻の掛け合いが好きでした。
とにかく不運な七尾には、苦笑いするばかり……。
しかし、読み進めていくうちに勇気をもらった気がします。それは、普段の生活で起こる不運は七尾に比べたらちっぽけなものだなということや、自分の不運が実は誰かのためになっているのかも、と思ったからです。
そして、七尾って実は運が良い?
9月に刊行される殺し屋シリーズ最新作が俄然楽しみになってきました。それまでに『AX』も読もう。
それにしてもこんな物騒な新幹線、絶対乗りたくない。
印象的なフレーズ
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