読書レビュー⑲『思い出のマーニー』(ジョーン・G・ロビンソン)
初出:2015年2月6日
あらすじ
みんなは“内側”の人間だけれど、自分は“外側”の人間だから――心を閉ざすアンナ。
親代わりのプレストン夫妻のはからいで、自然豊かなノーフォークでひと夏を過ごすことになり、不思議な少女マーニーに出会う。
初めての親友を得たアンナだったが、マーニーは突然姿を消してしまい……。
やがて、一冊の古いノートが、過去と未来を結び奇跡を呼び起こす。
イギリス児童文学の名作。
感想
ジブリの同名映画の原作。
実家に読み終わったのが放置されてたので、もらってきた。
映画の設定は原作のままでよかったのでは?と思う。
内側の人と外側の人。
既に血の繋がった親、親戚がいないアンナにとっては、より鮮明に感じられただろう。
マーニーに出会って別れるまでの前半とマーニーが何者だったのかという真実へ近づく後半。
外側の寂しさを味わっていたアンナがどんどん内側の暖かさを知っていく物語。