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    えすなしが読んだ本のレビュー集になります。 読んだ本の一覧は読書メーターを御覧ください。 https://bookmeter.com/users/547339

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    推しの誕生日、生誕祭に贈ったプレゼントを紹介する記事をまとめ。基本的に本が多くなる(予定)

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読書レビュー⑳『政治の世界 他十篇』(丸山眞男)

第50回衆議院議員総選挙があったということで、久々に本棚から引っ張り出して読んだのが、丸山眞男の『政治の世界 他十篇』。 元々は年代も掲載場所も異なるが、「政治」に関する論考のみを集めた本。 無論ここから漏れた論考も多いが、「政治とはなにか?」を正面から考える上では初心者でもわかるものも多く、示唆に飛んだ論考が集められている本である。 感想この作品の立ち位置 丸山眞男は専門である日本政治思想史の部分を『本店』、政治学の部分を『夜店』としてわけ、戦後の一時期を除いては専門の

    • 2024年10月読書履歴

      2024年10月に読んだ本の履歴。 2024年10月の読書メーター 読んだ本の数:6冊 読んだページ数:1969ページ https://bookmeter.com/users/547339/summary/monthly/2024/10 ■『「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない』ディスカヴァー携書 著者:三宅 香帆 読了日:10月01日 https://bookmeter.com/books/22089740 ■『夜明けの

      • 読書レビュー⑲『思い出のマーニー』(ジョーン・G・ロビンソン)

        初出:2015年2月6日 あらすじ感想ジブリの同名映画の原作。 実家に読み終わったのが放置されてたので、もらってきた。 映画の設定は原作のままでよかったのでは?と思う。 内側の人と外側の人。 既に血の繋がった親、親戚がいないアンナにとっては、より鮮明に感じられただろう。 マーニーに出会って別れるまでの前半とマーニーが何者だったのかという真実へ近づく後半。 外側の寂しさを味わっていたアンナがどんどん内側の暖かさを知っていく物語。

        • 読書レビュー⑱『作家の収支』(森博嗣)

          初出:2016年3月18日 あらすじ感想作家の収入の仕組みについて知ることができて、面白かった。 著者の原稿料から、印税、講演会のギャラの詳細まで公開されていて、うなる部分が多かった。 また、小説家という職業、出版社の担う役割、業界に対する個人的見解、さらに電子書籍に関してまで触れていて、満足感があるものだった。

        読書レビュー⑳『政治の世界 他十篇』(丸山眞男)

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          読書レビュー⑰『元・宝塚総支配人が語る「タカラヅカ」の経営戦略』(森下信雄)

          初出:2015年1月27日 あらすじ感想宝塚歌劇団の仕組みについて経営者側から書いた本。 宝塚の仕組みが綿密に練られた上で作られているというのを改めて認識。 AKBとの比較の章があるが、ドルヲタで運営に一言あるヲタにはぜひオススメしたい本。 個人的には、宝塚観に行ってみたいけど、誰か詳しい人に一回連れていってもらいたいなという感想です。

          読書レビュー⑰『元・宝塚総支配人が語る「タカラヅカ」の経営戦略』(森下信雄)

          読書レビュー⑯『超国家主義の論理と心理 他八篇』(丸山眞男)

          初出:2015年4月17日 あらすじ感想『現代政治の思想と行動』に収録されたものを中心に戦後約10年の論文を9編セレクトしたもの。 論文自体は発表された当時から有名な論文が多く、『丸山眞男集』にも収録されているので特に目新しいものはないが、編集者の注がついており、丸山文庫の資料をふんだんに使うことにより、その思想の成立過程の一端をのぞくことができる。 時代背景ついての解説が入っているので、若い人にも読みやすいと思う。 丸山は確かにいろいろ評価がわかれるところではあるが、日本

          読書レビュー⑯『超国家主義の論理と心理 他八篇』(丸山眞男)

          読書レビュー⑮『デモクラシーの論じ方』(杉田敦)

          初出:2015年12月26日 あらすじ感想デモクラシーについての対話形式の本。 ただ選挙に参加するのではなく、「デモクラシーとはなんぞや」という本質を学ぶための入門書になる本。 2001年に出版のため、ネットデモクラシーはその当時より発達しているが、それ以外はあまり変わらずだし、憲法、原発、沖縄と今でも議論の俎上に乗せられる問題があげられている。 デモクラシーは制度ではなく、不断な努力を要するものであることがよくわかるし、その考え方は政治だけでなく多様な局面で使える考え方で

          読書レビュー⑮『デモクラシーの論じ方』(杉田敦)

          読書レビュー⑭『政治哲学序説』(南原繁)

          初出:2015年8月27日 あらすじ感想戦後初の東大総長となった著者の遺作といって過言ではない作品。 内容は哲学からはじまり、政治哲学の方法論、概念、政治理念の類型、権威、組織論と幅広くわたる。多くの学説を引用し、批評を行っており、政治哲学、政治学を知る上で重要な本であると思う。 作品自体は40年以上前であり、さらに言えばその草稿となった政治学の講義から80年近く経ているが、その内容から学ぶことは多々ある作品である。

          読書レビュー⑭『政治哲学序説』(南原繁)

          読書レビュー⑬『福沢諭吉の哲学 他六篇』(丸山眞男)

          初出:2015年12月26日 あらすじ感想福沢諭吉についての論文を7つ。これまで福沢諭吉に関する論文は、ほぼ読んでこなかったため、いい勉強になった。 通常の歴史だと福沢諭吉は「学問のすすめ」や「脱亜論」で語られることが多いが、丸山が明らかにした福沢はそれ以上に先行した啓蒙思想家であったことがよくわかる。 「惑溺」の考察は非常に興味深いものがあるし、「脱亜論」に関してもミスリードされて使用されていることがわかる。(「脱亜論」に関しては、「福沢諭吉の「脱亜論」とその周辺」に詳し

          読書レビュー⑬『福沢諭吉の哲学 他六篇』(丸山眞男)

          読書レビュー⑫『「好き」を言語化する技術』(三宅香帆)

          巷で話題になっている書評家の三宅香帆さんの「推し」について言語化する際に気をつけたほうがいい点をまとめた本。 自らも推し活をしている著者が書いているからこそ、説得力もある内容になっている。 感想・前提 本書を読む前提として、まず副題の「推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない」にとらわれないことだ。 「推し」という言葉は非常にキャッチーではある反面、その言葉に対して壁を持つ人も多いと思うが、実際は自分の「好き」をいかに分析して、自分なりに言語化するかについ

          読書レビュー⑫『「好き」を言語化する技術』(三宅香帆)

          読書レビュー⑪『エースと呼ばれる人は何をしているのか』(夏まゆみ)

          初出:2015年3月15日「徒然にレビュー(2月後半)」 あらすじ感想借りた本。 筆者はモーニング娘。やAKB48の振付師をやった夏まゆみ。 前田敦子や安倍なつみがセンターに立った理由、意味をその当時の状況とともに説明してくれる。 また、センターとエースとの差、エースとはどういう人をエースというのか、どうすればエースになることができるかを解説してくれている。 アイドルヲタ向けでもあるが、働いてて壁にぶつかってる人にもオススメな一冊。

          読書レビュー⑪『エースと呼ばれる人は何をしているのか』(夏まゆみ)

          読書レビュー⑩『日本の参謀本部』(大江志乃夫)

          初出:2015年3月9日「徒然にレビュー(2月前半分)」 あらすじ感想参謀本部創設から組織の成り立ちから最終的に太平洋戦争に負ける組織になってしまった変遷を述べている。 本来は軍事が政治目的の手段はずが、政治が軍事目的の手段に倒錯してしまったことに言及しており、それが最後まで気づかなかったのが大きな問題であったと指摘している。 また、日露戦争の経験を活かせず(これは司馬遼太郎の『坂の上の雲』でも言及されている)、さらに第一次世界大戦という世界初の近代総力戦へ査察も出さず、研

          読書レビュー⑩『日本の参謀本部』(大江志乃夫)

          読書レビュー⑨『丸山眞男講義録 第三冊 政治学 1960』(丸山眞男)

          初出:2015年8月10日「徒然にレビュー(9月)」 あらすじ感想1960年度の冬学期に唯一行われた法学部の「政治学」の講義録を収録。 主体(個)→集団→指導→政党の順で、それぞれ政治の中でどのように関与し、動いているのかについて論じている。 第一講「政治的論考の諸特質」、第二講「態度・意見および行動」はかなりわかりやすく説明されており、納得させられる箇所が多い。「結語」では、この先の勉強法及び政治への意識の仕方を語っており、こちらも一読の価値がある。

          読書レビュー⑨『丸山眞男講義録 第三冊 政治学 1960』(丸山眞男)

          読書レビュー⑧『社会科学の方法―ヴェーバーとマルクス』(大塚久雄)

          初出:2015年11月2日「徒然にレビュー(2015/10)」 あらすじ感想著者は、社会学を学ぶ上では避けて通れない大塚久雄。 講演を行ったものに加筆・修正を加えたもの。ヴェーバーの入門書として、読みやすい1冊。 「社会科学の方法―ヴェーバーとマルクス」ではマルクスとの対比、「経済人ロビンソン・クルーソウ」は経済学的にみた「ロビンソン・クルーソー」の再解釈、「ヴェーバーの「儒教とピュウリタニズム」をめぐって―アジアの文化とキリスト教」では東洋と西洋の宗教を対比させた宗教社

          読書レビュー⑧『社会科学の方法―ヴェーバーとマルクス』(大塚久雄)

          読書レビュー⑦『現代政治学入門』(バーナード・クリック)

          初出:2015年4月11日「徒然にレビュー(3月編)」 あらすじ感想邦題の『現代政治学入門』でもよいが、原題の『What is Politics?』のほうが的確に内容を表している。 「政治とは何か?」というよりは「政治学とは何か?」という内容である。 本書はあくまでアメリカ式の「政治科学」ではなく、イギリス式の「政治研究」について述べているが、個人的にはこのイギリス式の方が親しみやすい。 読者想定を大学の新入生としているが、政治学を学ぶとはどういうことなのか、どういうアプロ

          読書レビュー⑦『現代政治学入門』(バーナード・クリック)

          読書レビュー⑥『レッドスワンの絶命 赤羽高校サッカー部』(綾崎隼)

          こちらも今後のためにブログから転載。 もともとまとめて書評みたいな感じだったのを、作品として切り出してみた。 あらすじ感想著者のデビュー5周年にして、2度目の単行本作品。通算16作品目。 サッカー大好きな著者がその楽しさを伝えようとした一作。 過去のシリーズと違い恋愛的要素は少なく、青春要素が強いサッカー小説。 作品の半分をしめ肝である試合には、それこそ今目の前で試合が行われているような迫力感があり、一気にその世界に引き込まれる。 サッカーに馴染みがない読者向けに図等を用い

          読書レビュー⑥『レッドスワンの絶命 赤羽高校サッカー部』(綾崎隼)