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NHKのど自慢予選&本選出場は一生の思い出になった!①応募編

先日、NHKのど自慢の予選会に参加し、なんと本選に選ばれて出場してきたので、体験レポートとして記していきたいと思います。番組が好きな方、予選会&本選参加に興味がある方の参考になれば幸いです。

なお、私は在住地も、身の上も、ある程度noteに明かしているので身バレ覚悟で書いています。熱心な番組フリークの方はもしかしたらアイツか…?と心当たりあるかもしれませんが、胸にしまっていただいて、温かく見守っていただければ幸いです。そうです、アイツです。その節はありがとうございました。

予選会〜本選出場の時間の濃さがハンパでなく、2日間でものすごいスタミナを消耗しました。それ故に、語りたいことがたくさんあるので、この体験レポでは、応募編、予選会編、本選編の3部に分けて、更新していきたいと思います。


①応募のきっかけ

最初は、応募する発想自体がなかった

もともと、音楽を聴くのが好きでした。特に歌謡曲や70年代80年代のJ-POPが好きです。カラオケも好きで、大学の頃は夏休みや春休み、友達と毎日のように行っていました。

しかし、NHKのど自慢は、幼少期に祖父母の家で、昼ご飯を食べながら茶の間で観た記憶しかありませんでした。印象としては、歌に自信がある人が出場して、歌の上手さに合格の鐘がなったりならなかったり、歌唱が終わるとアナウンサーと簡単なやりとりをし、客席の家族がチラリと映ってすぐ次の人へ、最後にゲストが歌って、優勝者が選ばれてあっという間に1時のニュースへ…日曜の昼下がりのほんの一コマに過ぎませんでした。

なので、私が音楽鑑賞とカラオケが好きということと、昼のご長寿番組に出場して歌唱を披露することは、全く結びついていませんでした。なのでのど自慢に応募することの発想自体、私には全くなかったと言えます。

そんな私を変えたとある番組

そんな私に転機が来たのは、実家に帰省したときに母が観せてくれた、とある番組でした。母は普段から、気になったテレビ番組は録画してから鑑賞し、気にいると私の帰省時に紹介してくれます。そのときも「のど自慢って、興味ある?感動しちゃって…」と言いながら録画を観せてくれました。

具体的な番組名は忘れてしまいましたが、日曜お昼のご長寿番組である「NHKのど自慢」がどのようにして作られているのか、その舞台裏を取材した内容でした。毎週日曜日のお昼に、地域のどこかで行われているのど自慢は、前日の土曜日に予選会を実施します。予選会から本選まで、番組スタッフやアナウンサーがものすごい熱量で予選会の参加者と向き合い、審査をし、本選出場者を決定します。

わずかな時間しかないにも関わらず、出場者の人生ドラマが見えるような番組構成を考えるスタッフに対し、選ばれた出場者たちはそれに応えるかのように一丸となってお互いを支え合い、番組作りに協力していきます。関わる全員の熱い思いが、45分間の生放送を成功させていました。今まで幼少期に何気なく観ていたのど自慢が、単なる歌唱力の戦いではなく、その人の人生が垣間見えるような歌番組であったことを初めて知り、感動しました。母は、私に「もし機会があったら予選会に参加してほしい」と言っていました。私も、自分の歌唱力云々よりも、この場に参加して、スタッフのプロフェッショナルな仕事ぶりを目の前で体験してみたいな、と思うようになりました。

たまたま見つけた地元での予選会のお知らせ

番組を観て予選会に興味を持った私ですが、参加したい!と思ったのはそのときだけで、地元にはいつ来るのか全くチェックしていませんでした。しかし、あるとき夫がネットで、地元にのど自慢が来るという情報を見つけてきました。その時に思い出しました。あの番組のこと、そして、自分が機会があったら出てみたいと思っていたことを。予選会の内容を確認すると、まず書類選考がありました。自分の簡単な情報と、歌う曲、選曲理由を送ることが必要でした。予選会に出られるのは200組だけ。何組応募が来るのかはわかりませんが、選曲理由で人数が絞られることは明らかでした。なので改めて、自分は何の曲で出るかを、よく考えることにしました。


②何の曲で出るか

さっそくカラオケへ

予選会に参加するために、何の曲で出るかをよく考えました。自分にとって大好きな曲で、歌っていてエネルギーが湧いてくるような曲…昔から両親の影響で聴いた、歌謡曲、70、80年代の曲にしたいと思い、20曲ほど選びました。久しぶりにカラオケに行き、一人で2時間ひたすら候補の曲を歌っていきました。好きな曲でも、自分の声域で歌える曲は限られてくるので、サビで裏声になってしまう曲などはできるだけ省き、3曲に絞りました。その3曲を歌っている姿を動画に取り、後日夫と夫の家族に見せ、どの曲で応募するかを相談しました。家族の中でも意見が割れました。

応募曲が決まった

その3曲のうち、最終的に決めた1曲で本選出場の切符を手にしたわけですが、意見を聞いた家族でも意見が分かれたので、3曲から1曲に絞るのに20日間ほど考えました。どの曲も、私が辛いときに寄り添ってくれました。聴いているだけでなく、車の中やふとした瞬間に歌っていると、背中を押してくれて生きる力が湧いてきます。歌には本当に特別な力があるな、と改めて思いました。夫と、もう一度カラオケに行き、3曲歌いました。すると、ある1曲に対して個人的に「これだな」と思える運命的なものを感じました。夫からも一番楽しそうにいきいきと歌っていると言われたので、この曲に決定しました。

③書類選考

100文字でいかに伝えるか

Webで応募方法を調べると、「選曲理由を詳しく書いてください」というような表記がありました。この理由を元に、予選会、本選まで出場者のエピソードとして使われる重要なものなので、いかに読み手の心に残るかを考えました。と言っても嘘をついたり、大げさに伝えることはNGだと思ったので、あくまでも素直に、等身大の内容を考えました。自分の今の状況、この曲が自分にとってどんな思い入れがあるか、届けたい相手は誰か。できるだけ簡潔にわかりやすく文章にまとめ、できた文章を応募フォームに投稿しようとすると、「100文字以内」と書いてありました。100文字…!?100文字で詳しく…!?!?最初にできた文章が300文字くらいだったので、頭を悩ませながら要約して、なんとか濃縮還元させた選考理由を完成させました。

予選会案内ハガキが来た日

Webの応募フォームでなんとか100文字の選考理由を入れて応募しました。それから1ヶ月、予選会のおよそ2週間前に、それは届きました。ハガキの裏面に、自分の応募した曲名と、予選会の日程、受付時間、場所が書かれていました。自分の100文字が、読み手に届いた。200組の一人に選ばれたと分かった瞬間でした。予選会に出られる…そして私が番組で観たプロフェッショナルな現場に立ち会える。なんとも言えない喜びと好奇心でいっぱいになりました。


④次回、予選会へ続く…

ついに予選会への出場切符を手にした私。そこからは、通勤中に曲を歌って練習したり、楽譜を買って、合唱団員の夫にご指導いただいたりしました。そんなこんなであっという間の予選会へ、一体どんな世界が待ち受けていたのでしょうか。次回、予選会編です。

⑤応募編総括

・NHKのど自慢は歌唱力だけじゃない、人生ドラマの歌番組だ!
・自分にとって「特別な」1曲を選ぼう!
・100文字で簡潔に、明快に、思いを込めよう!それが本選への道標だ!



応募編、完。

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