iPadを使いやすくする形。
前回記事の続き…
iPadはAppの機能によって、人の姿勢が変わりやすいことを説明しました。今回はその姿勢に応じた使いやすさを、機能に落とし込むお話です。
iPadには、2分類の使い方『バッシブユース』受動的な使い方と、
『アクティブユース』能動的な使い方がある。
3系統のApp『メディア・コンテンツ』『文書作成』『コミュニケーション』に大別されて、ユーザーの使用姿勢が変わる。
…と、これらの特長があることを示しました。
企画の出発点であるiPadをスタンドすることに立ち返ると、「2×3」6通りの使用シーンが考えられることになり、これに対応したスタンド方法のバリエーションを一つの製品で網羅できる形を検討します。
=検討要件=
1. iPadを6つの場面でスタンドできる。
2. リラックスなシーン(パッシブユース)と、
作業のシーン(アクティブユース)の両方で使える。
3. 軽量、素材の狂いを低減、携行しやすい形。
4. 間伐材も使える。
これらの要件を設けて検討をします。オフィスやリビングでの人の姿勢は、大別すると下図のようになります。
1. 机やテーブルを前に、椅子に腰掛ける。
2. ソファに深く腰掛ける。(テーブル有or無し)
3. 床で腰掛ける。(背もたれクッションあり)
4. 床で横になる。(ベッドや布団に寝転がる)
床と椅子と机の関係でみると4つに分けられます。
4つの姿勢にAppの用途を組み合わせると。
机テーブル掛けは、アクティブユースとパッシブユース。
ソファ掛けは、パッシブユース/半アクティブユース。
床掛けは、パッシブユース。
床横寝姿勢は、パッシブユース。
それぞれの姿勢で使うソフトに偏りが見て取れます。
この考察を受け、ワークボード上でiPadをスタンドするバリエーションに
対応してボードの両面にスタンド用のスリットを設けることにしました。
両面1対のスリットを作ることで、概ね5通りにタブレットをスタンドできるようになります。検討の結果、このスタンドバリエーションをiPadシリーズで共用できる形で、加えて携行しやすいサイズにまとめることにしました。
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