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#けテぶれFC で切磋琢磨⑱(1月第1週~1月第2週)【けテぶれ伴走企画】


小学校教員のsmyle(スまイル)です。
今年度、6年生の担任をしています。


現在、けテぶれFCという、葛原実践について
「2週間に一度、実践を報告し、共有し、共に学んでいく場。」
「先行実践者の方に助言をもらったり、一緒に考えていったりする場。」
に参加させていただいています。


けテぶれFCでは、
共有してあるスプレッドシートに2週間ごとの振り返りを記録し、
その記録をもとに話し合ったりしています。

この1年間、
このnoteにて、スプレッドシートに記述している私の振り返りを
2週間ごとに載せていきたい
と思っています。
(挫折したら、その時はどんまい)


もちろん、
自分のアウトプットのためが一番ですが、
上手くいったことも、いかなかったことも、
そのどちらも含めた1年間を見ていただく。

そうすることで、
葛原実践にチャレンジしたい方にとって
「あーこんな感じで1年間が進むんだな」
「これならできそう」「これには気をつけよう」
「見通しがもてたからやってみようかな」
なんて、少しでも思っていただけたら、
という願いをもっています。


けテぶれFCも、12月25日・1月1日は冬休み。
1月8日は、実践発表会

学校の冬休み明けとあわせて、再開です。
私の所属校も冬休みが明け、
学校に子どもたちが帰ってきましたので、
冬休み明けの様子や取り組みについて
振り返ってみます。


それでは今回は、
「1月第1週~1月第2週」の振り返りです!
どうぞ!



「1月第1週~1月第2週」の振り返り


1 語り(子どもたちに導入したこと・その際に語ったこと)

・プレゼンづくりなどにおいて、一度作って終わりでなく、お互いに見合ったりアドバイスし合ったりして、繰り返しブラッシュアップさせていく「サイクルを回す」意識をもつ子が増えてきた。初めに担任が「良いプレゼン資料の例」を示し、そのエッセンスを受け取って素敵なプレゼン資料を作った子が、仲間と共にサイクルを回すことで、その良さが伝導していく形となった。
・「何のための」計画か。テストか。分析か。練習か。そもそも、何のための勉強か。理解し肚落ちし、目を見張るけテぶれをする子が一方、未だにたとえば丸つけで答えを写すだけの子も一定数居る。授業でけテぶれを扱うたびに語り続けている。残り2か月も諦めず語り続ける。


2 言葉がけ(子どもたちにしたフィードバック)

・一週間振り返りQNKSに激ハマりしている子の熱量は、冬休みをはさんでも下がっていない。冬休み明けも熱量高く、一週間の気付きや学びを語ってくれる。最近は「けテぶれ」をインターネットで検索し、見つけた図解をQNKSシートに書き、まるで「葛原書房」さながら「図解解説」をしてくれる。また、図解を写すだけでなく「自分なりの言葉」に置き換えることにもチャレンジしている。その熱量と、「自分の言葉」で書こうとしているところの素晴らしさを、価値づけて伝えた。
・AIドリルをやるだけではかしこくならない。やるだけではけテぶれの「テ」をしているだけ。分からない問題やまちがいに出会ったとして、「その後」が大事。


3 子どもの実態


・日々の生活けテぶれや一週間振り返りQNKSは、すっかりルーティンとなり日常化している。冬休みをはさんでも熱量も落とさずに「安定期」「成熟期」のようになっていて良き。
・体育のバスケットボールで、前時の試合後の「ぶ(分析)」が、本時の練習前の「け(計画)」に生かされるようになってきた。前回の試合で上手くいかなかったことをもとに、今回の練習方法や作戦を話し合えている。これまでの体育単元よりは、けテぶれの接続が図られている。「け(計画)」を立てる際、教師からも前回の試合を振り返る視点、今回の試合に生かせそうな視点を投げかけたことが、話し合いを活性化させていた。


4 具体物(どんな資料やワークシートを使ったか)

・冬休み大計画シートの振り返りを見ると、大計画が上手くいった子もいかなかった子も、「中長期的に計画を立てる良い経験になった」「次に生かせそうだ」などと振り返っていた。
・算数「算数のまとめ」単元で、久々に自由進度学習に戻した。使うシートは「高め合える」の項目を加えるなど、児童の実態・育てたい力に合わせて改善。担任の動きとして、授業中は今までで一番、大量に声掛け(フィードバック)できている。その際の子どもたちの様子や既習の理解度を見るに、「教える」の強度を想定よりも少し上げたほうが良いと感じた。
・家庭科「冬を明るく暖かく」の単元では、ロイロノート上で班ごとにQNKSをさせた。他単元でも繰り返し行ってきたので、要領をつかんでスムーズに進める班が多かった。また教師の方で、外してほしくないキーワード(N)や使えそうなシンキングツール(K用の枠)を用意した。しっかり活用する班もあれば、自分たちが表現しやすいシンキングツールを選択する班もあり、どちらも価値づけた。


5 注意点(気をつけていることや難しいと感じていること)

・この時期になり、今まで語ってきたことが伝わってきたなぁと思う部分がありつつ、まだまだ肚落ちさせられていない部分、指導しきれていない部分がくっきりしてきている。今でも、どの程度指導すべきか・どの程度任せるのか、考えては迷っての繰り返しだが、あと2ヶ月でできることを最後までする。
・4月を思い返すと、現在の子どもたちへ送っている「ポジティブフィードバック」が、全然足りていないと思う。もちろん4月と同じようにはいかないし、しないのだが、それでも今よりは増やす必要性を感じている。これについてもあと2か月、子どもたち個々の良さや成長をちゃんと自覚させてあげてから、中学校に送り出したい。


6 悩み(この悩みをもとに話し合ったり助言をもらえたりします)

・となりの学級の算数に入っているのだが、保護者さんから算数の授業スタイルについて、心配の声が届けられた。なぜ今の学習形態をとっているのか、どんな力を育てたいのかなど、保護者向けの「お便り」を出して、子どもたちにも再度語って、伝えられるように努めてみたが上手く伝わらず…それでもまずは、そういった声を勇気をもって届けてくださったこと、自分の実践について再考する機会がもらえたことへの感謝を。そして子どもにおいても保護者においても、不安を抱かせてしまうことは全く本意ではないので、改善できるところは改善しながら、残りの2か月心配が少しでも和らぐようなアプローチをしていく。今考え得るのは、授業において、とにかく最大出力のフィードバックを繰り返すこと。言い訳でかわすのではなく、その学び方の良さが真摯に伝わるように。

けテぶれFC スプレッドシートより


こんな感じです。


書きながら実践が整理されたり、
「じゃあ来週はこうしよう!」と思える機会、
やはりありがたいですね。

子どもたちにとっても、
1週間の最後、金曜の6時間目に設定している
「一週間の振り返りQNKS」の時間を、
そんな風に感じてもらえたらうれしいです。



来週の「け」(計画)


・6年生年度末の、算数の復習単元は
 けテぶれ的に授業を進める格好の機会なので
 活用していきたい。

・けテぶれは関係ないけれど、
 卒業文集が佳境です。大変です。
 異動初年度の6年担任、今年見通しもてたから
 来年はもっと動こう。より良くしよう。

・次回のけテぶれFC(1月22日)では、
 1月8日の「けテぶれFC実践発表会」では発表しなかった
 2名のFCメンバーが、けテぶれFC内で発表します。
 毎回、仲間と実践や葛藤を共有できることが
 本当に刺激になっているので、
 めちゃくちゃ楽しみです!


それではまた、2週間後に。
#けテぶれFC

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