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もはやブックガイド!『ノルウェイの森』を彩る文学作家まとめ

ごきげんよう、霜村夕季です。

ノーベル賞受賞者発表の季節と読了の勢い(笑)にまかせて、
『ノルウェイの森』関連記事、第3段です!

ちなみに前回までの記事はこちら。

前回は、作中に登場する『文学作品』まとめでしたが、
今回は名前が挙がる『作家』をまとめました。

  • ノルウェイの森の世界観や、村上春樹独特の表現を深掘りしたい

そんな方はぜひ、参考にしてみてください。

1.主人公が受ける講義に登場する作家

主人公は文学部の大学生。
必然、大学の講義に登場する作家たちも多岐にわたります。

1)ラシーヌ

17世紀フランスの劇作家で、フランス古典主義を代表する悲劇作家。
その作品のほとんどは、三一致の法則を厳格に守り、主にギリシア神話、古代ローマの史実に題材をとる。
均整の取れた人物描写と劇的な筋の構成を、アレクサンドラン詩行と呼ばれるイアンボス6詩脚の丹精で華麗な韻文に綴った。

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2)イヨネスコ

20世紀後半にフランスで主に活躍したルーマニアの劇作家。
イヨネスコは平凡な日常を滑稽に描きつつ、人間の孤独性や存在の無意味さを鮮やかに描き出した。

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3)シェークスピア

イングランドの劇作家・詩人であり、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物でもある。
卓越した人間観察眼からなる内面の心理描写により、もっとも優れているとされる英文学の作家。

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4)クローデル

フランスの劇作家、詩人、外交官。外交官としては駐日・駐米フランス大使などを歴任。日本では「詩人大使」と呼ばれた。
カトリック信仰に根ざした諸作品で「20世紀前半におけるフランス文学の最も重要な存在の一人」と評される。

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5)エイゼンシュテイン

ソビエト連邦の映画監督。
モンタージュ理論を確立。この手法は映画製作理論のひとつの到達点で、観客の感動を揺り動かす映像言語としての基礎となった。

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6)エウリピデス

古代アテナイのギリシア悲劇における三大悲劇詩人の1人である。エウリーピデースと長母音で表記されることもある。
現代にも大きな影響を及ぼしている。

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7)テネシー・ウィリアムズ

20世紀後半に活躍した、アメリカ合衆国のミシシッピ州コロンバス生まれの劇作家。

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2.主人公が好きな作家

主人公の好みには、村上春樹さんの好みの一部が投影されているような気がします。

1)トルーマン・カポーティ

20世紀半ばに活躍した、アメリカの小説家。


2)ジョン•アップダイク

アメリカの作家•詩人。
「ウサギ」ことハリー・アングストロームを主人公とした『走れウサギ』『帰ってきたウサギ』『金持になったウサギ』『さようならウサギ』の4部作に代表される都会的で知的な作風が魅力で、アメリカ内外の読者に人気がある。

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3)スコット•フィッツジェラルド

1920年代の「失われた世代」の作家の一人とみなされ、狂騒の「ジャズ・エイジ」を描いたその作品は後世の多くの作家に影響を与えた。生前に発表した長編小説は4作品にすぎないものの、今日では20世紀のアメリカ文学を代表する小説家の一人としてその名を残している。

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4)レイモンド・チャンドラー

アメリカの小説家•脚本家。
ハードボイルド作品で知られる。

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3.主人公の同級生たちが好きな作家

作品当時の一般的な大学生の例として、主人公との比較的に登場する名もなき同級生たち。
そんな彼らの読む作品からは、当時の世相や若者の嗜好を伺い知れて興味深いです。

1)高橋和巳

日本の小説家で中国文学者。妻は小説家の高橋たか子。
中国文学者として、中国古典を現代人に語ることに努める傍ら、現代社会の様々な問題について発言し、全共闘世代の間で多くの読者を得た。

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2)大江健三郎

昭和中期から平成後期にかけて活躍した現代日本文学を代表する新進作家の一人である。
核兵器や天皇制などの社会的・政治的な問題、知的な障害をもつ長男(作曲家の大江光)との共生、故郷である四国の森のなかの谷間の村の歴史や伝承といった主題を重ね合わせた作品世界を独特の文体で作り上げた。

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3)三島由紀夫

小説家、劇作家、随筆家、評論家、政治活動家。
修辞に富んだ絢爛豪華で詩的な文体、古典劇を基調にした人工性・構築性にあふれる唯美的な作風が特徴である。
晩年は政治的傾向を強め、クーデター事件で新右翼を生み出すなど、国内の政治運動や文学界に大きな影響を与えた。

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4)現代のフランスの作家

こちらは具体的に名前が出ている訳ではないですが、
1960年代当時のフランスの人気作家といえば、この方々ではないかと推測しています。


4.永沢さんが好きな作家

モテるし頭も良い、万能な先輩•永沢さん。
そんな彼の好みの作家たちも、彼らしいと思える面々。

1)バルザック

19世紀のフランスを代表する小説家。
19世紀ロシア文学(ドストエフスキー、トルストイ)のさきがけとなった写実的小説群『人間喜劇』を執筆。
社会全体を俯瞰する巨大な視点と同時に、人間の精神の内部を精密に描き、その双方を鮮烈な形で対応させていくのが彼の小説の特性である。
同時代の作家であるユゴーやデュマと交友関係にあった。

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2)ダンテ

詩人、哲学者、政治家。政界を追放され放浪生活を送り文筆活動を続けた。
イタリア文学最大の詩人で、大きな影響を与えたとされるルネサンス文化の先駆者と位置付けられている。

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3)ジョセフ・コンラッド

イギリスの小説家。ロシア領ポーランドに生まれ、フランス・イギリス船での船員生活を経て英語を学び、英語による小説を発表。
経験を元にした海洋文学などで知られる。

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4)ディッケンズ

ヴィクトリア朝時代を代表するイギリスの小説家である。主に下層階級を主人公とし弱者の視点で社会を諷刺した作品を発表した。

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5.美大生の伊東が好きな作家

終盤ちょっとだけ登場する、主人公のバイト先の友人•美大生の伊東。
本当に端役ですが、彼の文学的嗜好もなかなかおもしろいなと思いました。

1)ジョルジュ・バタイユ

フランスの哲学者、思想家、作家。
フリードリヒ・ニーチェから強い影響を受けた思想家であり、後のモーリス・ブランショ、ミシェル・フーコー、ジャック・デリダなどに影響を及ぼし、ポスト構造主義に影響を与えた。

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2)ボリス・ヴィアン

フランスの作家、詩人である。
前衛的な作風の小説で知られる。

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あなたはどの作家の作品を読む?

ご存知の作家•好きな作家はいましたか?
逆に、初めましての作家もいたんではないでしょうか。

小説の世界観をより深く理解しつつ、新たな読書の扉が開けそうですよね。

『ノルウェイの森』一冊読むだけで、他の多くの作品との出会いも広がる。

そんな奥深さが、『ノルウェイの森』にはあります。
ぜひ、読んでみてください。




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